レビュー

デバイスやOSの情報を収集して分類・整理する「SCS Windows System Viewer」

ほとんどの機能は管理者権限不要、ポータブルアプリで気軽

「SCS Windows System Viewer」v1.2.3

 「SCS Windows System Viewer」(WinSysViewer)は、デバイスやOSの情報を収集するツール。寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 11で動作を確認した。開発元のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、Windowsデバイスの管理と操作を司るインフラストラクチャー「WMI」(Windows Management Instrumentation)やレジストリから収集した情報を分類、整理して、グラフィックユーザーインターフェイスで表示するビューワーアプリ。ほとんどの機能は管理者権限なしで利用でき、情報を読み取るだけで書き込むことはない。インストール不要で利用できるポータブルアプリとなっており、ダウンロードした書庫ファイルを適当なところへ展開し、実行ファイルをダブルクリックするだけですぐに利用できるのは気軽でよい。

インストール不要のポータブルアプリ。「WinSysViewer」を起動すると、自動で情報の収集が始まる

 「WinSysViewer」を起動すると自動で情報の収集が始まり、その結果が概要として[Aggregation]ページに表示される。より詳細な情報は、画面左側のツリービューで切り替えながらチェックする仕組みだ。

  • Operating System:OSのエディションやバージョン、プロダクトID、インストール日時、最終シャットダウン日時、「Windows Update」を実施した日付け、おもなセキュリティ機能など
  • Computer System:ハードウェアに関する情報。CPUアーキテクチャーや製造元、モデル名など
  • Processor:CPUに関する詳細な情報。モデル名や動作周波数、Hyper-Vの設定など
  • BIOS/Bus/Motherboard:マザーボードやBIOSなどの情報
  • DiskDrive:接続されているディスクドライブの情報
  • Network:ネットワークインターフェイス(NIC)やインターネット接続に関する情報
  • HotFix Information:Windowsに適用された修正プログラムに関する情報。[Search]ボタンを押すと更新される
  • VersionUp Information:OSのバージョンに関するより詳細な情報

 ノートやタブレットなど、バッテリーを内蔵したデバイスであれば、ツリービュー下にその情報や状態も表示される。

バッテリーを内蔵したデバイスであれば、ツリービュー下にその情報や状態も表示される

 ただ、ディスクドライブの自己診断機能「S.M.A.R.T.」(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)からの情報取得だけは[File]メニューから行う仕組みで、管理者権限が必要となる。ユーザーインターフェイスは「CrystalDiskInfo」に酷似しており、それをそのまま埋め込んだもののようだ。

「S.M.A.R.T.」からの情報取得だけは[File]メニューから行う仕組みで、管理者権限が必要

 取得した情報は、画像ファイル(Snapshot)として保存が可能。[File]-[View Snapshot]メニューを選ぶと、アプリの画面がそのままPNGファイルとしてデスクトップへ出力される。保存場所を自分で選びたい場合は、[File]-[Save Snapshot]メニューを利用するとよい。

 そのほかにも、[Tool]メニューからはOS標準の各種ハードウェア情報ツールを呼び出せる。こちらも併せて活用したい。

[Tool]メニューからはOS標準の各種ハードウェア情報ツールを呼び出せる

ソフトウェア情報

「SCS Windows System Viewer」
【著作権者】
スカイキューブシステム(SkyCubeSystem)
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.2.3(25/12/01)