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WMIコマンドの廃止スケジュールが発表 ~次期Windowsで「デフォルト無効」

これからの「WMI」アクセスは「PowerShell」で

「WMIC」は「Windows 11 バージョン 22H2」から「Feature on Demand」として提供、既定で有効だった

 米Microsoftは1月26日(現地時間)、WMIコマンド(WMIC)の廃止スケジュールを公表した。次期バージョンの「Windows 11」(おそらく「バージョン 24H2」)で既定で無効化され、将来バージョンのWindowsで削除されるという。

 「WMIC」(Windows Management Instrumentation Command line)は、システム情報を取得・管理できるOS機能「WMI」のコマンドラインインターフェイス。現在では「PowerShell」への置き換えが進んでおり、2016年から「Windows Server 2012」で「非推奨」とされた。クライアントOSに関しても、2021年に非推奨となっている。

 「WMIC」は「Windows 11 バージョン 22H2」より、必要があればいつでも追加できる「Feature on Demand」(FoD)機能として提供されるようになったが、依然「既定で有効」とされていた。しかし、次期バージョンの「Windows 11」ではとうとう「既定で無効」となる。「Windows Insider Preview」ビルドでは米国時間1月29日以降、一足先にこの変更が適用されるとのこと。

 なお、非推奨となったのはコマンドラインインターフェイスの「WMIC」であり、OS機能である「WMI」は存続する。「PowerShell」には最初から(ネイティブの)「WMI」コマンドレットがいくつか用意されており、使い慣れた「WMIC」を比較的簡単に置き換えることができる。機を見て早めに移行を進めたほうがよいだろう。

WMIコマンドの廃止が本格化、「PowerShell」への移行を