やじうまの杜
Windows 11パッチでSSDに障害発生、起動不能の場合も?~Phisonが声明を発表
「KB5062660」「KB5063878」適用後の影響をXユーザーが確認
2025年8月20日 09:55
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「Windows 11 バージョン 24H2」の更新プログラム「KB5062660」、「KB5063878」を適用した環境でストレージ障害が発生するとして、「X」ユーザーのねこるすきー(@Necoru_cat)氏が詳細な検証結果を公開しています。
KB5063878関連で疑われているストレージ不具合の資料ですが、寝不足頭で作ったせいで、ひどい誤表記だらけだったので訂正版アップしておきます…
— ねこるすきー (@Necoru_cat)August 19, 2025
多分もう大丈夫…だといいなw
睡眠時間の確保は大事ですね_(:3 」∠)_pic.twitter.com/C2NAVBVjtf
大量のデータ(数十GB)を連続して書き込むと、特定のSSDでアクセス不能になることがあるとのことで、OSの再起動で復旧できる場合もあれば、そのまま復旧不能になることもあるようです。検証では、メーカーが異なる21種類のSSDを確認しており、そのうち12種類のSSDで不具合が発生、うち1製品では再起動しても復旧しなかった、という結果になっています。
この件に関し、海外の著名テックブログ「Tom's Hardware」がとりあげたところ、米国時間8月19日に台湾のメモリ・ストレージコントローラーメーカーであるPhison Electronics社より、以下のコメントが得られたとのこと。
コメントでは、この問題を「業界全体に対する影響である」と説明しており、影響を受けた同社のコントローラーを調査中とのこと。
なにが原因かはまだ不明ですが、Phison製のコントローラー(SSDのデータ読み書きを制御するチップ)を搭載した一部の製品を含め、一部のストレージデバイスで問題が発生しているのは確かなようです。他メーカーからのアナウンスを含め、続報を待ちましょう。
ちなみに、編集部では複数のデバイスにパッチを適用済みですが、とくに問題は発生していないようです。ただ、パッチの適用後は大量のデータ書き込みを控えたり、バックアップをとるようにしておいた方がいいのかもしれません。