使ってわかるCopilot+ PC
第76回
今年のCopilot+ PC選びは簡単になる! CES 2026で発表された対応CPUまとめ
2026年1月9日 17:08
CPUメーカー3社が新製品を発表
ラスベガスで開催されたテクノロジー見本市「CES 2026」にて、Intel、AMD、Qualcommの新型CPUがお披露目された。いずれもCopilot+ PCに対応した新製品が、2026年に発売される。
本稿ではCopilot+ PCに対応する製品と、NPU性能に絞って話をまとめる。なお今回発表されたのは全てモバイル向けの製品となっており、主にノートPCに搭載される。
IntelはCopilot+ PC選びが簡単になる
Intelの新製品は「Core Ultra シリーズ3」。製品ラインナップとしては、Core Ultra 9/7/5の3グレードに、GPU性能やCPUの違いで計14モデルが用意されている。
製品名は「Core Ultra 7 365」といった表記で、数字の100の位(3桁目)の「3」が「シリーズ3」であることを示している。
今回のポイントは、ラインナップのスリム化だ。「Core Ultra シリーズ2」では、Copilot+ PCに対応するのは、開発コードネーム「Lunar Lake」と呼ばれる「Core Ultra 200V」シリーズのみだったが、今回は全モデルがCopilot+ PCの要件を満たせるNPUを搭載している。
NPUのスペックは最上位モデルでは50TOPS、最下位モデルで46TOPS。前世代となる「Core Ultra 200V」シリーズでは48~40TOPSなので、性能としては微増だが、電力効率が向上しているという。
これまでは「Core Ultra シリーズ2」を搭載していても、Copilot+ PCに対応しているとは限らない……という大変面倒な状況だった。「Core Ultra シリーズ3」は今のところ全てのモデルで対応しているので、Copilot+ PCを探すのはとても楽になる。
なおIntelからは、「Core シリーズ3」という製品が展開されることも明らかになった。「Ultra」が付かない別の製品で、CPUの性能は「Core Ultra シリーズ3」より大幅に落ちるが、NPUは最新世代のものが搭載される。まだ詳細は明らかになっていないが、もしNPUが40TOPS以上の性能を持っていれば、Intelプラットフォームの安価なCopilot+ PCが登場することになる。
AMDは着実な性能向上
AMDは新製品として「Ryzen AI 400」シリーズを発表した。アーキテクチャは前世代の「Ryzen AI 300」と共通だが、プロセスノードとダイ設計の最適化により、性能が向上している。前世代では後から投入された下位モデルも、今回は一斉投入され、計7モデルとなっている。
製品名は「Ryzen AI 7 450」といった形で、これも前世代を踏襲している。最後の数字の1桁目が「4」であれば「Ryzen AI 400」シリーズと見分けられる。
前世代から大きな変更はないが、NPUの性能は最上位モデルで60TOPS、最下位モデルで50TOPSとなる。前世代では55~50TOPSだったので、微増か横ばいだ。
今世代もAMDのラインナップはわかりやすく、製品名に「Ryzen AI」の文字があればCopilot+ PC対応という理解でよい。Copilot+ PCを目当てに探すなら、あえて型落ちの「Ryzen AI 300」を選んでコストを下げるという考え方もできそうだ。
また、内蔵GPU強化モデルである「Ryzen AI Max 300」シリーズにも新製品が投入される。CPUのコア数を減らしつつ、GPUは最大40CUを維持するという、GPU重視型の廉価モデルとなる。NPUに関しては現状維持の50TOPSだが、Copilot+ PCには変わらず対応している。
QualcommはNPU性能を大幅向上
Copilot+ PCを真っ先に展開したQualcommも、第2世代の製品となる「Snapdragon X2」シリーズを投入する。最上位の「Snapdragon X2 Elite Extreme」から、「Snapdragon X2 Elite」、「Snapdragon X2 Plus」という3グレードで、計9モデルが発表済み。
製品名は「X2E-80-100」といった書き方で、2つ目の数字(左の例なら80)が大きいほどグレードが高い製品となる。ただQualcommは前世代では製品名をあまり表に出さない傾向があり、今回も「Snapdragon X2 Elite」とは書かれているが何が搭載されているかわからない、わかりづらい、ということになるかもしれない。
本製品のトピックは何といってもNPUの性能強化。前世代が最大45TOPSだったのに対し、新製品では85~80TOPSと倍近くまで増えている。本製品は他の2社とは異なるArmアーキテクチャを採用しているという違いはあるものの、NPU性能を重視したい場合は最良の選択肢と言っていいだろう。
Copilot+ PC選びという点では、「Snapdragon X2」シリーズ全てが対応している。前世代の「Snapdragon X」も全製品が対応しているので、「Snapdragon X」という文字があればCopilot+ PCに対応すると言える。
新製品は魅力的だが……
製品の発売時期はそれぞれ、「Core Ultra シリーズ3」が1月27日で予約を受け付け中、「Ryzen AI 400」シリーズが今年第1四半期、「Snapdragon X2」シリーズが今年前半中とのこと。遅くとも夏までには、新CPUを搭載した製品が出揃うことになりそうだ。
現在はPC向けのメモリ価格の高騰が続いており、特に今回発表された製品に使われるDDR5の高騰が激しい。既に予約が始まっている「Core Ultra シリーズ3」を搭載するノートPCの価格は、やはり前世代に比べて数万円は高い。この先さらに値上がりする可能性もあるだけに、何とも悩ましい状況だ。
1977年生まれ、滋賀県出身
ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜では連載『初月100円! オススメGame Pass作品』、『週末ゲーム』などを執筆。
・著者Webサイト:https://ougi.net/






















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