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Windows 11 24H2のプレビューパッチ「KB5064081」が公開、2025年8月分が出そろう

「リコール」「Click to Do」の機能拡充やプライバシーダイアログの改善などを実施

Microsoft、「Windows 11 バージョン 24H2」の2025年8月非セキュリティプレビュー更新プログラム「KB5064081」をリリース

 米Microsoftは8月29日(現地時間)、「Windows 11 バージョン 24H2」向けのパッチ「KB5064081」をリリースした。これで2025年8月非セキュリティプレビュー更新プログラムが出そろったことになる。

  • Windows 11 バージョン 24H2:KB5064081
  • Windows 11 バージョン 23H2:KB506408026日リリース済み)
  • Windows 10 バージョン 22H2:KB506384226日リリース済み)

 「KB5064081」(Windows 11 バージョン 24H2)におけるハイライトは、以下の通り。段階的に展開される機能もあるため、パッチを適用してもすぐに利用できるようになるとは限らない点には注意したい。

  • AI検索機能「リコール」に新たなパーソナライズされたホームページ。最近のアクティビティやよく使うアプリ・Webサイトが前面・中央に表示され、中断した作業を簡単に再開できる(「Copilot+ PC」限定)
  • デスクトップをキャプチャーしてそのテキスト・画像をAIが認識し、それをもとに検索や加工などの処理を行えるようにする「Click to Do」で、初回起動時にチュートリアルを表示するように。デスクトップのテキストを選択して要約させたり、画像の背景を削除したりといった作業を体験しながら、使い方を学べる(「Copilot+ PC」限定)
  • アプリが位置情報、カメラ、マイク、その他のデバイス機能(プライバシー設定)へのアクセスを要求した際に表示されるシステムダイアログを再設計。デスクトップの中央に配置されるほか、それ以外の背景部分が暗転しダイアログを強調するようになる
  • タスクバーから「Windows Search」を利用した際、検索結果の画像がグリッド表示されるように
  • [ウィジェット]のオプションが拡充され、ロック画面に表示するウィジェットをカスタマイズできるように(以前は[天気など]と呼ばれ、表示項目が固定されていた)
再設計されたプライバシーダイアログ
タスクバーから「Windows Search」を利用した際、検索結果の画像がグリッド表示されるように

 一部で話題のストレージ障害に関する言及は、アナウンスにはない。

 なお、今回リリースされたのは、米国時間来月第2火曜日に予定されている月例の更新プログラム(パッチチューズデー)に先駆けテストされるプレビューパッチ。セキュリティ関連の修正は含まれておらず、 適用は必須ではない(オプション提供) 。あくまでも新機能をいち早く試してみたいパワーユーザーや、組織で大量のデバイスを管理しており、自社環境への影響を事前にテストしたいIT管理者向けだ。一般のユーザーは来月のパッチチューズデーを待っても問題はないだろう。