Windows Insider Preview

Windows 11のプライバシーダイアログが刷新 ~見逃しトラブルを防止する仕様に

デスクトップ中央に表示され、ダイアログ以外操作不能に。Canaryチャネルでテスト開始

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

アプリが位置情報やカメラ、マイクといったプライバシー情報へのアクセスを要求すると表示されるシステムダイアログ

 アプリが位置情報やカメラ、マイクなどへのアクセスを要求すると、OSはユーザーにそれを許可するかを問うダイアログを表示する。このダイアログはいわゆる「モーダル」になっており、[はい]か[いいえ]を選ばないとアプリに制御が戻らない。しかし、これはあくまでもアプリケーションレベルの話。UACダイアログのようにシステムレベルのものではないので、アプリを切り替えれば他のウィンドウに隠れてしまうことがある。アプリウィンドウの位置によってはデスクトップ中央に表示されないなどの問題もあった。

 そこで、米国時間7月11日にCanaryチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview」Build 27898では、このプライバシーダイアログがアップデートされているとのこと。

新しいプライバシーダイアログ。モーダルになった

 新しいプライバシーダイアログは「システムレベルでモーダルな」ダイアログになっており、アプリウィンドウの位置にかかわらずデスクトップの中央に表示される。また、ダイアログ以外のデスクトップ領域が暗転し、当該ダイアログを操作しなければ他の作業が行えないことが明示される。アプリの切り替えもできないため、他のウィンドウに隠れてしまうことはない。

新旧ダイアログの仕様の違い

[編集部追記] 本機能は7月14日付で公開された「Windows 11 Insider Preview」Build 26200.5702(Devチャネル向け)と、Build 26120.4733(Betaチャネル向け)出も実装されている。