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「Microsoft Excel」のピボットテーブルに待望の自動更新機能
「Microsoft 365 Insiders」ベータチャネルでテスト開始
2025年7月28日 14:32
米Microsoftは7月26日、「Microsoft Excel」のピボットテーブルに自動更新機能を導入する計画を発表した。まずはデスクトップ(Windows/Mac)版「Excel」で、「Microsoft 365 Insiders」ベータチャネルに参加するテスターに提供される。
- Windows:バージョン 2506(Build 19008.2000)以降
- Mac:バージョン16.99(ビルド250616106)以降
ピボットテーブルはデータを計算、要約、分析するのに欠かせない強力なツールだが、データソースに新しいデータが追加されるたびに手動で更新しなければデータが最新の状態にならないという欠点があった。古いデータをもとに資料を作ったり、プレゼンをしてしまったという失敗を犯した人も少なくないようで、フォーラムやフィードバックチャネル、コミュニティサイトでも自動更新機能を望む声が多く寄せられていたという。
ピボットテーブルの自動更新機能は、新規に作成したピボットテーブルで既定有効化される。新しいピボットテーブルで自動更新を無効化したり、逆に古いピボットテーブルで自動更新を有効化したい場合は、リボンの[ピボットテーブル分析]タブへ移動すればよい。[更新]ボタンの左に自動更新のON/OFFを切り替えるボタンが用意される。
自動更新が無効化されていたり、有効なのにトリガーできない場合(古いバージョンの「Excel」ユーザーと共同作業している場合などに起こりうる)は、ピボットテーブルに古いデータが含まれていることを知らせるインジケーターがウィンドウ左下に表示される。これをクリックすれば、ピボットテーブルを最新の状態にアップデート可能だ。
ただし、ピボットテーブルの自動更新は現在開いているワークブック内のデータに対してのみ有効。外部データソースには適用されない。また、自動更新は非同期データソースをサポートしていない点には注意したい。