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「PowerShell 2.0」は間もなく削除、今月から来月の更新で ~Windows 11 バージョン 24H2/Server 2025で

「Windows PowerShell 5.x」や「PowerShell 7.5」への移行を

公式ドキュメントサイト「Microsoft Learn」におけるアナウンス

 米Microsoftは8月12日(現地時間)、「PowerShell 2.0」をWindowsから削除すると発表した。「Windows 10 Fall Creators Update」から非推奨とされていたが、具体的な廃止スケジュールが明かされたのは今回が初めて。

 「Windows PowerShell 2.0」は、2009年に「Windows 7」に同梱する形でリリースされたバージョン。登場から15年以上、非推奨化から8年が経過しようとしており、とくにセキュリティ面ではすでに時代遅れとなっている。そのため、同社は今年6月に「PowerShell 2.0」が非推奨となっていることを改めて告知するなどして、後継バージョンへの移行を呼びかけていた。

 同社の公開したサポート記事によると、「Windows 11 バージョン 24H2」の場合、2025年8月以降のリリースで「PowerShell 2.0」の削除が開始されるとのこと。「Windows Server 2025」でも2025年9月以降のリリースで削除される。プレビュー版Windows 11では、すでに削除が開始されている。

 「PowerShell 5.1」(Windows対応)や「PowerShell 7.x」(クロスプラットフォーム対応)は引き続き利用可能で、ほとんどの場合、「PowerShell 2.0」が削除されても問題はない。ただし、明示的に「PowerShell 2.0」の利用を指定しているレガシースクリプト(powershell.exe -Version 2)がある場合は、それに依存するシステムが停止してしまう恐れがある。起動オプション「-Version 2」を外すなどして、後継バージョンでも問題が起こらないかチェックしておくべきだろう。また、「PowerShell」の開発チームが公式ブログで案内しているガイダンスも参考にしたい。