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「Windows PowerShell」と「PowerShell Core」を橋渡しする互換モジュールが一般公開

まだ「Windows PowerShell」でしか動作しないモジュールを「PowerShell Core」から実行

公式ブログ“PowerShell Team Blog”でのアナウンス

 米Microsoftは11月15日(現地時間)、PowerShellモジュール「WindowsCompatibility」を一般公開した。“Install-Module”コマンドを利用して“PowerShell Gallery”から導入できる。

 「PowerShell」には現在、Windowsのみで動作する.NET Frameworkベースの「Windows PowerShell」と、MacやLinuxなどでも動作する.NET Core上に構築された「PowerShell Core」の2種類が存在する。いずれは「PowerShell Core」に一本化される見込みだが、移行に際してネックとなるのが互換性の問題だ。「Windows PowerShell」でしか動作しないモジュールもまだ多く存在するため、「PowerShell Core」への移行を躊躇している管理者も少なくないのではないだろうか。

 「WindowsCompatibility」は、こうした問題を解決するために開発されたPowerShellモジュール。まだ「Windows PowerShell」でしか利用できないモジュールを「PowerShell Core」セッションから実行するための互換ユーティリティーを提供する。利用可能なモジュールを探し(Get-WinModule)、プロキシを通じてインポートし(Inport-WinModule)、あたかも「PowerShell Core」ネイティブであるかのようにモジュールコマンドを実行することが可能だ。

 グラフィカルツールは利用できない、「Windows リモート管理(WinRM)」に依存しておりMac/Linuxでは不安定であったり動作しないといった制限は存在するものの、移行の手助けとなる。また、このまま「PowerShell Core」へのモジュール移植が進めば、「WindowsCompatibility」の必要性は次第に低下するだろう。