ニュース

「Node.js」のリリースサイクルが10年ぶりに刷新、すべてのバージョンは「LTS」に

西暦ベースのメジャーバージョンで年次リリース、Alphaチャネルの新設など

「Node.js」開発チームによるアナウンス

 「Node.js」の開発チームは3月10日(米国時間)、「Node.js」のリリースサイクルを刷新すると発表した。10年ぶりの大規模な変更となる。

 「Node.js」はこれまで「奇数バージョンは試験版、偶数バージョンは安定版」という運用を行ってきたが、実際に奇数バージョンを採用するユーザーはほとんどいなかったという。とくに企業ユーザーはもっぱら偶数バージョンの長期サポートリリース(LTS)を採用してきた。奇数バージョンを採用するのは、このバージョン運用の“しきたり”を知らない「Node.js」入門者ぐらいだったかもしれない。

 また、「Node.js」のメンテナンスはボランティアに支えられており、スポンサーのついている一部の貢献者を除き、ほとんどの作業は余裕のある開発者が余暇に行っている。そのため、アクティブなリリースラインをいくつも維持・管理するのが難しくなっているという事情もあった。昨年末から今年初めにかけて、セキュリティリリースが何度も延期されたのは記憶に新しい。

 そこで、新しいリリースサイクルは以下のシンプルなルールとなる。

  • 毎年1回のメジャーリリース(4月)
    ・当初はアクティブな開発が行われる「Current」リリース
    ・10月に「LTS」(安定性向上が主目的の長期サポート版)に昇格
  • すべてのメジャーリリースが「LTS」に
    ・「奇数バージョンは試験版、偶数バージョンは安定版」という運用は廃止
    ・30カ月間のメンテナンスを保証
  • アルファ(Alpha)チャネルの新設
    ・これまで奇数バージョンが担っていた初期テストの役割を担う
    ・メジャーリリースに先立ち、毎年10月から翌年3月の6カ月間実施
    ・ライブラリ作者やCI向けで、「Nightly」より高い品質保証
  • メジャーバージョンは西暦の下二桁を採用

 つまり、各バージョンは以下のスケジュールで運用される。新しいリリースサイクルに従う「Node.js 27」のリリース時期も付記する。

  • Alpha(6カ月):2026年10月から、テスト期間
  • Current(6カ月):2027年4月、正式リリース
  • LTS(30カ月):2027年10月から、保守期間に
  • EOL:2030年4月サポート終了

 30カ月のLTS、LTSバージョンの重複期間(移行期間)、セキュリティプロセスや品質基準、6カ月遅れの「V8」採用サイクルなどに変更はない。

今後のリリース予定とリリースサイクル