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「Visual Studio」のリリースサイクルが変更 ~機能更新が1カ月ごとに加速

年次バージョンは毎年公開、スタンドアローンのProfessional版はサブスクリプションのみに

「Visual Studio 2026」のリリースサイクルが変更

 米Microsoftは11月24日(現地時間)、「Visual Studio」のリリースサイクルを変更したことを発表した。信頼性と安定性を維持しつつ、最新機能をいち早く利用できるように更新間隔が短くなる。

 まず、従来四半期ごとだった機能更新アップデートが毎月行われるようになり、年次バージョンが毎年11月にリリースされるようになる。たとえば、2026年11月には「Visual Studio 2027」がリリースされるはずだ。年次バージョンは同社製品のモダンライフサイクルポリシーに従い、1年間の月次機能更新とそれに続く1年間のセキュリティ修正が提供される。

 一方、ビルドツール、SDK、ランタイムは、それぞれ独自のサポートライフサイクルに基づいて提供される。また、「Microsoft C++」(MSVC)のコンパイラーとビルドツールは「Visual Studio」のライフサイクルから分離され、コンパイラーは6カ月ごとにアップデート、長期サポート版は2年ごとにリリースされるようになった。

 さらに、開発版のPreviewチャネルはInsiderチャネルに、安定版のCurrentチャネルはStableに名称変更。加えて、1年間の追加セキュリティサービスが提供されるLong-Term-Servicingチャネル(LTSC)が追加された。

 そのほか、「Visual Studio 2027」からは、スタンドアローンのProfessionalライセンスを買い切りで購入できなくなり、サブスクリプション購入が必須となった。

 なお、「Visual Studio 2022」、「Visual Studio 2019」、「Visual Studio 2017」のライフサイクルに変更はない。