ニュース

「Visual Studio 2022」の拡張機能は「Visual Studio 2026」でもそのまま動く

新しい拡張機能互換性モデルで、拡張機能開発者・利用者双方の負担が大幅減

公式ブログ「Visual Studio Blog」

 統合開発環境「Visual Studio」の次期バージョン「Visual Studio 2026」では、「Visual Studio 2022」の拡張機能がそのまま利用できるとのこと。米Microsoftが10月21日(現地時間)、公式ブログ「Visual Studio Blog」で明らかにした。

 同社によると、「Visual Studio 2026」には“特別に設計された拡張機能互換性モデル”が導入されているとのこと。この互換性モデルは、以下の3つの基本原則に従い設計されている。

  • APIバージョンを指定:「Visual Studio」のバージョンではなく、そのAPIバージョンで拡張機能の互換性を評価する。「Visual Studio 2022」はAPI v17.0、「Visual Studio 2026」はAPI v17.0/18.0をサポートするため、API v17.0対応の拡張機能は「Visual Studio 2022」「Visual Studio 2026」いずれでも動作する
  • 安定したAPIを提供:「Visual Studio」は今後、破壊的変更を最小限に抑えるか、排除する方針をとる。「Visual Studio 2022」は、32bitから64bitへの移行で拡張機能に多くの破壊的変更があったが、今後はそれを改善していく
  • 仕様の変更を事前に、十分に検証する:「Visual Studio」に新機能が導入されると、拡張機能のAPIも拡充されるが、それはプレビューとして事前に評価できるようにする。製品版へいきなり導入されることはない

 つまり、「Visual Studio」がメジャーアップデートするたびに、開発者が拡張機能を編集してサポートする「Visual Studio」のバージョンを更新したり、互換性を広く検証する必要はなくなった。「Visual Studio 2022」から「Visual Studio 2026」へアップグレードすると拡張機能が自動で移行され、新しい環境でもそのまま機能するのは、ユーザーにとってもありがたい。

 ただし、拡張機能が自動的に移行されるのはVSIX形式のみだ。MSIベースの拡張機能は対象外となっている点には注意したい。また、プレビューAPIを使った拡張機能はマーケットプレイスで公開できない。

拡張子が「*.vsix」であれば、基本的に「Visual Studio 2022」向けの拡張機能であっても「Visual Studio 2026」で使える