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「PowerShell」の次期バージョンは「PowerShell Core 6.3」ではなく「PowerShell 7」

「.NET Core 3.0」ベース。「Windows PowerShell 5.1」の完全な置き換えを目指す

同社の公式ブログ

 米Microsoftは4月5日(現地時間)、スクリプティング環境「PowerShell」のロードマップを発表した。次期バージョンは「PowerShell Core 6.3」ではなく、「PowerShell 7」になるという。プレビューリリースは今年5月、正式リリースは「.NET Core 3.0」の正式公開(年内を予定)後になるという。

 クロスプラットフォーム対応の「PowerShell Core」は、リリースから2年の間にMac環境とLinux環境で順調に利用を伸ばしているが、Windows環境では伸び悩んでいる。これは「PowerShell Core」がまだサポートしていない古い資産を「Windows PowerShell」で使い続けているユーザーが多いためとみられている。「PowerShell」の開発は、すでに「PowerShell Core」が中心となっており、さまざまな新機能、パフォーマンスの向上、不具合の修正が行われているが、Windows環境の多くではその恩恵を享受できていないことになる。

テレメトリで得られた“pwsh.exe”の実行回数

 そこで、次期バージョンの「PowerShell」は「Windows PowerShell 5.1」を完全に置き換えることを目指して開発が進められるとのこと。「PowerShell Core 6」のコードベースを「.NET Core 3.0」に移植する一方で、インボックスの「Windows PowerShell」モジュールと90%以上の互換性が確保される。“Out-GridView”コマンドレットもWindows環境で利用可能になる予定だ。ブランドとしては“Core”が取り払われ、シンプルに「PowerShell 7」と呼ばれることになる。