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Microsoft、「PowerShell Core 6.1」を一般公開 ~「.NET Core 2.1」ベースに
Markdownドキュメントをレンダリングするコマンドレットが追加
2018年9月20日 11:30
米Microsoftは9月13日(現地時間)、スクリプティング環境「PowerShell」の最新版「PowerShell Core 6.1」を一般公開した。Windows/Mac/Linuxなどに対応しており、“GitHub”のプロジェクトページから無償でダウンロードできる。
「PowerShell Core」は、「.NET Core」上に構築された新しい「PowerShell」。古くからある「.NET Framework」ベースの「Windows PowerShell」と異なり、MacやLinuxなど、Windows以外のプラットフォームでも動作するのが最大の特徴。今後「PowerShell」の開発は「PowerShell Core」に一本化されていく見込みだ(参考記事)。
「PowerShell Core 6.1」は「.NET Core 2.1」ベースとなり、パフォーマンスの大幅な向上が図られた。また、「Alpine Linux」がプレビューサポートされた。
加えて、「Windows Compatibility Pack for .NET Core」の導入により、「Windows PowerShell」モジュールとの互換性が改善。「Windows 10 October 2018 Update」や「Windows Server 2019」では、1,900以上もの古いコマンドレットが利用できるようになる。
そのほかにも、Markdownドキュメントをレンダリングするコマンドレットが追加。実験機能を先行テストするための仕組みが導入された。
なお、対応OSのアップデートも行われている。ベンダーによるサポートが終了した一部プラットフォームが除かれているので注意したい。
- Windows 7/8.1/10
- Windows Server 2008 R2/2012/2012 R2/2016(Windows Server 2019もサポート予定)
- Windows Server Semi-Annual Channel(SAC)
- macOS 10.12以降
- Ubuntu 14.04/16.04/18.04
- Debian 8.7以降、Debian 9
- CentOS 7
- Red Hat Enterprise Linux(RHEL)7
- OpenSUSE 42.3
- Fedora 27/28
また、公式にはサポートされていないものの、以下のOSがコミュニティ主導でサポートされている。
- Ubuntu 18.10
- Arch Linux
- Raspbian(ARM32)
- Kali Linux
- Alpine(実験的なDockerイメージを近日提供)