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ChatGPTにアップデート ~「GPT-4o」が既定で再利用可能、「GPT-5」のモデル選択が変更に

今後のアップデートで「GPT-5」の性格も修正へ

「ChatGPT」にアップデート、「GPT-5」のモデル選択オプションが変更に

 米OpenAIは8月13日(日本時間)、AIチャットボット「ChatGPT」のアップデートを実施した。最新モデル「GPT-5」の選択オプションが一新されたほか、旧モデル「GPT-4o」をすべて有料ユーザー向けにデフォルトで再表示するなどの変更が行なわれている。



 今回のアップデートにおけるトピックは4点。

「GPT-5」の選択オプションが変更

 まず「GPT-5」については、これまでの「GPT-5」と「GPT-5 Thinking」の2種類の選択肢から、「自動」・「Fast(高速)」・「考えています(思考)」の3種類が選択可能に。ほとんどのユーザーには「自動」が推奨されるが、応答速度やリーズニングを重視する場合など、ユーザーの必要に応じて制御ができるよう、追加のオプションが用意された。

「GPT-5 Thinking」のレート制限

 また、レート制限に関しては、「GPT-5 Thinking」モードにおいて3,000メッセージ/週。その制限を超えた場合は「GPT-5 Thinking mini」による追加キャパシティが利用可能になるとのこと。「GPT-5 Thinking」のコンテキスト長は196kトークンだが、使用状況に応じて、レート制限を更新する場合がある。

「GPT-4o」がデフォルトで再表示

 「GPT-5」リリース直後から、「#keep4o」ハッシュタグ運動に見られるように、旧モデル「GPT-4o」の復活の声が高まる中、OpenAIのCEO サム・アルトマン氏は「従来モデルを急に廃止したことは間違いだった」として方針転換を表明したことは記憶に新しいところだ。



 今回のアップデートでは、モデル選択オプションで「GPT-4o」をすべて有料ユーザー向けにデフォルトで再利用できるようにした。もし将来「GPT-4o」を廃止する場合は事前に十分な告知を行なうとしている。

 この変更に伴い、Web版「ChatGPT」の[設定]-[一般]にあった[レガシーモデルを表示]オプションが[Show additional models]に名称変更。このトグルボタンをONにすると「GPT-4.1」「o3」「o4-mini」「シンキングミニ(GPT-5 Thinking mini)」などのモデルを追加で利用できる。

 なお、「GPT-4.5」の利用はGPUのコストが非常に高額なため、「Pro」ユーザー限定となる。

[レガシーモデルを表示]オプションが[Show additional models]に

「GPT-5」の性格・パーソナリティ

 OpenAIでは現在、「GPT-5」の性格・パーソナリティに関するアップデートに取り組んでいるとのこと。「GPT-4o」復活を求める運動の中では、GPT-5は「冷たくて機械的」「フレンドリーさがない」といった声があった。

 今後のアップデートでは、現在の性格よりも温かみを感じさせ、ほとんどのユーザーにとってGPT-4oほど煩わしく感じさせないものになる予定だとしている。

 また、直近のフィードバックを踏まえて、ユーザーごとのパーソナリティカスタマイズをさらに進めていく必要がある、ともサム・アルトマン氏はコメントしている。