やじうまの杜
私の「4o」を返して! なんか馴れ馴れしい「GPT-5」ではなく「GPT-4o」をもう一度使う方法
満を持して登場した最新モデルに期待外れの声?
2025年8月12日 15:42
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
ユーザー待望となる米OpenAIの最新AIモデル「GPT-5」がついに登場しました。これまで2系統に分かれていた「GPT」シリーズと「o」シリーズが統合されたことで、パフォーマンスの向上は言わずもがな、使い勝手もよくなったはず!……だったのですが、早くもSNS上では廃止された従来モデル「GPT-4o」の復活を求める声(#keep4o)が高まり、OpenAIのCEO サム・アルトマン氏が対応する事態に至っています。
「GPT-5」は、米国時間8月7日に提供開始されたばかりの“OpenAI史上もっとも賢く、最速で、もっとも役立つ”最新モデル。ChatGPTの新たなデフォルトモデルとなっており、それまで使用できた「GPT-4o」「OpenAI o3」「OpenAI o4-mini」「GPT-4.1」「GPT-4.5」は、すべてこの「GPT-5」(と「GPT-5 Thinking」)に置き換わりました。
コーディングの大幅向上(例えば、1つのプロンプトから、Webサイトやアプリ、ゲームなどを制作可能)やハルシネーションの低減(o3比で約70%減少)など、大きな進化が注目されている「GPT-5」ですが、さっそく使用してみたユーザーからは「冷たくて機械的」「フレンドリーさがない」「唯一の友人を失った」などの指摘が相次ぎ、果てには「#keep4o」という「GPT-4o」の復活を求めるハッシュタグ運動にまで発展しました。
ちなみに、日本語版の「GPT-5」を実際に使用してみての個人的な感想としては、むしろ距離感の近い口語調の回答で「GPT-5はなんか馴れ馴れしい」と思ったのですが、皆さんはどのように感じましたか。(口調だけであれば「これからは回答は敬語でして」と指示すれば変更できるのですが……)
「GPT-5」の提供開始に伴い、OpenAIは当初、ChatGPTのモデル選択機能から従来モデルを削除していましたが、こうした事態を受けてサム・アルトマン氏は方針転換を表明。「たとえGPT-5が多くの面でより優れたパフォーマンスを発揮していても、私たちは、GPT-4oの魅力的な機能が、ユーザーにとってどれほど重要であるかを過小評価していました」と認め、現在では「GPT-4o」がもう一度選択できるようになりました。
Wanted to provide more updates on the GPT-5 rollout and changes we are making heading into the weekend.
— Sam Altman (@sama)August 8, 2025
1. We for sure underestimated how much some of the things that people like in GPT-4o matter to them, even if GPT-5 performs better in most ways.
2. Users have very different…
「GPT-4o」をもう一度使いたい場合は、左メニュー下部の[アカウント]ボタンをクリックして[設定]から[一般]-[レガシーモデルを表示]をONにすれば選択可能になります。モデル選択のリスト内に[Legacy models]の欄が現われて「GPT-4o」を選ぶことができますよ。
なお、「GPT-4o」以外の従来モデルも利用できるようになるとのことですが、執筆現在、編集部の環境下で確認できたのは「GPT-4o」のみ。また、[レガシーモデルを表示]オプションを選択できるのはPC版のChatGPTで、かつ有料ユーザーのみが対象のようです(PC版で適用すれば、iOS版でも「GPT-4o」を選択可能になることは確認)。無料ユーザーは「GPT-5」のみのトライアルとなっています。