やじうまの杜
「GPT」だの「o」だのをすべて過去にした「GPT-5」……では、既存モデルの後継はどれ?
これでだいぶスッキリ
2025年8月8日 16:19
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米OpenAIの最新鋭モデル「GPT-5」が登場したことにより、「GPT‑4o」や「OpenAI o3」といった既存のAIモデルは、文字通り過去のものとなりました。
これまでのOpenAIモデルには、ざっくり2種類がありました。1つ目は大量のテキストデータを用いて事前学習し、文脈を理解した上でより自然な文章を比較的高速に生成する「GPT」(Generative Pre-trained Transformer)シリーズ。2つ目は、与えられた問題を細分化して段階的に考える「思考の連鎖」(Chain of Thought)を組み込んで、より深い推論を行えるようにした「o」シリーズです。
「GPT-5」は、この「GPT」の発展モデル(gpt-5)と、「o」の発展モデル(gpt-5-thinking)の2つを統合し、状況に応じて使い分ける(ルーティング)のが特徴です。
- gpt-5:ほとんどの質問に答えられる高速応答モデル
- gpt-5-thinking:より難しい問題にゆっくり取り組む推論モデル
- ルーティング:会話の種類、複雑さ、ツールのニーズ、明示的な意図にもとづいてどのモデルを使用するかを迅速に決定する
そのほかにも、「Safe-Completions」と呼ばれる安全対策手法が採用されていたりしますが、とりあえずそれは置いておいて……つまり、既存の「GPT」シリーズや「o」シリーズのAIモデルは基本的にすべて「GPT-5」に置き換えられます。
しかし、具体的にはどれがどれの後継モデルとなるのでしょうか。「GPT-5」のシステムカードによると、それは以下の通りに考えてよさそうです。
従来のモデル | GPT‑5モデル |
---|---|
GPT‑4o | gpt-5-main |
GPT‑4o-mini | gpt-5-main-mini |
OpenAI o3 | gpt-5-thinking |
OpenAI o4-mini | gpt-5-thinking-mini |
GPT‑4.1-nano | gpt-5-thinking-nano |
OpenAI o3 Pro | gpt-5-thinking-pro |
これで、だいぶスッキリしたような気がしますね!