やじうまの杜

「メモ帳」に続け? フリーのオフィス統合環境「LibreOffice」もMarkdown対応へ

次の「LibreOffice 25.8」には間に合わないけれど、インポート機能の実装を確認

「LibreOffice Writer」にMarkdownの読み取り機能を追加するパッチ

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 海外のテックブログ「Phoronix」によると、「LibreOffice」でMarkdownファイルのインポートがサポートされるようです。

 Markdownとは、プレーンテキストに見出しやリスト、太字・斜字といった装飾(スタイル)を加えるための軽量マークアップ言語です。もともとはメール本文で用いられていた装飾記法をもとにしているようで覚えやすく、タグを多用したHTMLのソースコードなどと異なり、そのままでも人間にも読みやすいのが特徴といえます。最近ではAIが出力するスタイルテキストの書式として目にすることも多く、Windows 11標準搭載アプリ「メモ帳」などでも対応が進んでいます。

Markdown記法の例。そのままでも普通に読めるプレーンテキストだが……
対応アプリでレンダリングすると書式付きのテキストになる

 「LibreOffice」では今年の7月より、新しいフィルターを用いてMarkdownファイルをワープロアプリ「Writer」で読み込むパッチが提供されているようで、続いてリストや見出しといったMarkdown要素を実装するコミット(変更)が行われたとのこと。これらの処理は、C言語ベースのMarkdownライブラリ「MD4C」が元になっているそうです。

 ただし、次期バージョン「LibreOffice 25.8」のコードはすでに機能凍結中。つまり、この機能は含まれません。しかし、このまま順調に開発が進めば、来年の「LibreOffice 26.2」には間に合うかも……期待したいですね。