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「Visual Studio 2022」にMarkdownエディターが導入へ ~拡張機能なしで編集・プレビュー

「Visual Studio 2022 17.5 Preview 2」でテスト中

公式ブログ「Visual Studio Blog」

 米Microsoftは12月21日(現地時間)、「Visual Studio 2022」にMarkdownのプレビューと編集機能を導入したと発表した。「Visual Studio 2022 17.5 Preview 2」で試すことができる。

 「GitHub」リポジトリのREADMEをはじめ、最近は開発ドキュメントでもMarkdown記法の採用が進んでいる。そのためMarkdownを言語サーバー化した「Visual Studio Code」や、Markdownエディターを内蔵した「RAD Studio 11.2 Alexandria」など、Markdownを積極的にサポートしているコードエディターや統合開発環境(IDE)はもはや珍しくはない。「Visual Studio 2022」でも拡張機能を導入すればMarkdownドキュメントを扱うことはできるが、標準でのサポートを期待する開発者は多かったようだ。

 「Visual Studio 2022 17.5 Preview 2」では初期状態でMarkdownエディターが内蔵されており、以下の機能が利用できる。

  • 構文を可視化するシンタックスハイライト
  • 取り消し線と太字などのテキスト装飾をエディター内で直接適用
  • レンダリングされたHTMLがどのように見えるかを示すプレビューウィンドウ
  • 「Visual Studio」でサポートされているテキスト編集機能がすべて利用可能。たとえば[Shift]+[Alt]+下矢印キーで複数の行にキャレットを作成し、一度に入力を行える(複数行編集)

 プレビューウィンドウの表示・非表示は、エディター上部の[Preview]ボタンや[Shift」+[F7]キーでトグル(切り替え)可能。もし動作しない場合は、[ツール]-[オプション]ダイアログで「Markdown language service」というプレビュー機能を手動で有効化すればよい。

[ツール]-[オプション]ダイアログで「Markdown language service」というプレビュー機能を有効化(既定で有効)

 同社は今後、「Visual Studio」の次期リリースに搭載される予定のスペルチェッカーをMarkdownエディターにも対応させるとしている。

 プレビュー版「Visual Studio 2022」は現在、「visualstudio.microsoft.com」からダウンロード可能。大規模チーム向けの「Enterprise」、小規模チーム向けの「Professional」、学生・入門者・オープンソース貢献者向けの「Community」といった3つのエディションが用意されており、「Community」版は無償で利用できる。