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「Visual Studio」にようやく差分表示(Diff)が実装へ? ~叩き台となる拡張機能が公開
ファイル同士だけでなく、クリップボードとの比較も可能
2022年10月6日 13:40
米Microsoftは10月4日(現地時間)、「Visual Studio」向けの拡張機能「File Differ」を発表した。「Visual Studio」に差分表示(Diff)を実装してほしいという要望に応え、開発された実験的な拡張機能だ。
現在ではさまざまなエディターや統合開発環境(IDE)で差分表示機能が標準で実装されているが、「Visual Studio」にはなく、「VS Diff」などの拡張機能を導入する必要があった。
しかし、サードパーティー製の差分表示アドオンには機能に差異があり、UIパラダイムが異なることもある。そこで、「Visual Studio」の標準機能にふさわしい差分表示機能を模索するための叩き台として、「File Differ」が取り上げられた(開発自体は2016年から継続されているようだ)。
「File Differ」は、右クリックメニューから以下の処理を行う。
- 2つのファイルを比較
- ディスク上のファイルと別のファイルを比較
- クリップボードの内容とファイルを比較
「ソリューション エクスプローラー」上
- 選択範囲をクリップボードと比較
- アクティブなドキュメントをクリップボードと比較
- アクティブなドキュメントをディスク上のファイルと比較
「コード エディター」上
また、ファイルを元の変更されていないバージョンと比較する機能の搭載も検討されているようだ。同社は「File Differ」を試し、意見を寄せてほしいとしている。
「File Differ」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「Apache 2.0」。現在、「Visual Studio Marketplace」から無償でダウンロードできる。執筆時のバージョンはv3.0.43で、「Visual Studio 2022」でのみ利用できる。