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「Visual Studio 2022」v17.3が公開 ~「.NET MAUI」デスクトップ・モバイル開発に対応
C++開発も強化
2022年8月18日 16:37
米Microsoftは8月9日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio 2022」の最新版v17.3を公開した。プレビューを卒業した「.NET MAUI」をサポートする最初のリリースチャネルアップデートとなる。
「.NET MAUI」(.NET Multi-platform App UI)は、デスクトップとモバイルの両方をカバーするアプリケーションUIフレームワーク。「Xamarin.Forms」を発展させたもので、単一のプロジェクト、単一のコードでそれぞれのプラットフォーム(Windows、macOS、iOS、Android)ネイティブのUIを構築できる。
「Visual Studio 2022」v17.3ではホットリロードやライブビジュアルツリー、XAMLライブプレビューといったツールが利用可能。コードを書いて、そのビジュアルを確認するというプロセスの間に再読み込みが不要で、生産性の高いアプリ開発が行える。
また、AIによるコーディング支援機能「IntelliCode」も「.NET MAUI」に対応。入力補完機能「IntelliSense」も改善されており、行全体の補完も提案できる。これらはとくに「.NET MAUI」開発を始めたばかりのデベロッパーの力になるだろう。
なお、「Visual Studio 2022 for Mac」の「.NET MAUI」対応は今年後半になるとのこと。
そのほかにも、本バージョンでは以下の改善が行われた、
- 「Microsoft Teams」用アプリの開発
- C++の改善:ビルドの優先度を下げてCPU負荷を抑制するオプション、std::optionalの新しい静的分析チェック、コードにインデックスを付けてシンタックスハイライトを高速化、統合ターミナルからLinux環境へのSSH接続、組み込み開発対応の強化など
- Azure Container Apps
- 改善されたライブ単体テスト
- タブを複数行に表示
- IEnumerable Visualizerの機能強化
- 閉じたドキュメントを再度開く
- [新機能]タブ
- 「.NET Framework 4.8.1」を同梱
「Visual Studio 2022」は現在、「visualstudio.microsoft.com」からダウンロード可能。大規模チーム向けの「Enterprise」、小規模チーム向けの「Professional」、学生・入門者・オープンソース貢献者向けの「Community」といった3つのエディションが用意されており、「Community」版は無償で利用できる。