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「.NET Framework 4.8」がARM64をネイティブサポートし3年以上ぶりにアップデート

「Visual Studio 2022 17.3」にも同梱

「.NET Framework 4.8.1」のインストーラー

 米Microsoftは8月9日(現地時間)、「.NET Framework 4.8.1」を公開した。「.NET Framework 4.8」のアップデートは2019年4月以来、3年以上ぶりだ。

 「.NET Framework 4.8.1」は、Windowsアプリケーションの開発フレームワーク「.NET Framework」の最新版。.NET開発の中心はすでにクロスプラットフォーム対応の「.NET Core」「.NET」へと移っているが、メンテナンスは継続されている。

 本バージョンにおける目玉は、Windows 11以降でARM64がネイティブサポートされたことだ。「Surface Pro X」をはじめとするArm CPU搭載端末でエミュレーションが不要となり、パフォーマンスの向上やバッテリー持続時間の改善が期待できる。

 ただし、WCFコンポーネントを「dism」コマンドなどで有効化できないという既知の不具合があるので注意。この問題は今後のリリースで解決されるとのこと。

 そのほかにも、アクセシビリティ対応を強化。Windows Forms(WinForms)とWPFの両方でWCAG2.1準拠のアクセシブルなツールヒントが実装された。加えて、WinFormsでいくつかのコントロールでコントラストの問題が解決されたほか、「DataGridView」でもいくつかの改善が行われている。

 「.NET Framework 4.8.1」は現在、「dotnet.microsoft.com」から無償でダウンロード可能。対応OSはWindows 10 バージョン 20H2/Server 2022以降となっている。また、「Visual Studio 2022 17.3」にも含まれる。