やじうまの杜

.NETが誕生から20周年 ~公式サイトは特別仕様に、デジタルお土産や楽しいサービスも

今年は「.NET 7」「.NET MAUI」へ

 “やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。

.NET開発プラットフォームが生誕20周年を迎える

 「Visual Studio .NET」がローンチされ、.NET開発プラットフォームの最初のバージョンが正式にリリースされたのは2002年2月13日のことでした。つまり、今年は生誕20周年というわけ。お誕生日おめでとう、.NET! 2月14日(米国時間)には、これを祝うバーチャルイベントも開催されました。その模様は「YouTube」で視聴できます。

【.NET 20th Anniversary】

 .NET開発プラットフォームは2000年に「.NET Framework」としてアナウンス。その2年後に正式リリースされました。その後、Windowsプラットフォームを中心に採用が広がり、改善が続けられます。C#、Visual Basic.NETなどに加え、2005年にはF#が対応プログラミング言語に加わり、Webアプリケーションフレームワーク「ASP.NET MVC」などの登場によりWebプログラミングでも使われていくようになります。

開発環境「Visual Studio .NET」

 このように順調な成長を見せていた「.NET Framework」ですが、2014年に大きな転機を迎えます。.NETがオープンソース化され、それらをまとめる「.NET Foundation」が設立されたのです。

オープンソース化により転機を迎えた.NET
.NET Foundationの設立。.NET開発プラットフォームはオープンソースとクロスプラットフォームへ大きく舵を切ることに

 以後、.NET開発プラットフォームはオープンソースとクロスプラットフォームへ大きく舵を切ることになります。2016年にはMac/Linuxもカバーする「.NET Core」、のちの「.NET」が登場。Windowsでしか動作しない「.NET Framework」は、これに置き換えられることになりました。.NETのオープンソース化とクロスプラットフォーム化は開発者にも支持されており、「GitHub」による「もっとも愛されているプラットフォーム」の調査では3年連続の一位を獲得しているのだそうです。ちょっとびっくりですね!

「.NET Core 1.0」登場時の.NETファミリー。やがて「.NET」「.NET MAUI」に集約されていくことに

 .NET開発プラットフォームの最新版は、昨年11月にリリースされた「.NET 6」です。現在は「.NET 7」の開発が進行中で、今週にも最初のプレビュー版「.NET 7 Preview 1」がリリースされるとのこと。近日中に「.NET Multi-platform App UI」(.NET MAUI)の提供も開始され、デスクトップ(Windows、Mac、Linux)とモバイル(iOS、Android、Tizen)両方のアプリのユーザーインターフェイスを単一のプロジェクト、単一のコードで開発できるようになります。

 .NETの生誕20周年を一緒に祝いたい方は、まず公式サイトを訪れることをお勧めします。誕生日仕様になったこのサイトは多言語化されており、前述のイベントビデオや紹介ページへのリンクが設けられています。Twitterのハッシュタグ「#dotNETLovesMe」でつぶやくと、このページにツイートが載るかもしれませんよ?

 また、「GigHub」ではデスクトップ壁紙や各種SNSのプロフィール・背景画像などに使えるデジタルスワグ(お土産)が配布されています。Tシャツのデザインなんかも公開されているので、自分で作って着ちゃってもよいですね。

dotnet-presentations/dotNET20th: .NET 20th Anniversary creative and digital swag

 さらに、.NETコミュニティのマスコット「dotnet-bot」をカスタマイズするサービスも提供されています。自由にコーディネイトして、SNSで共有してみても楽しいでしょう。

.NETコミュニティのマスコット「dotnet-bot」をカスタマイズするサービスも

Mod the dotnet-bot