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Microsoft、「.NET Framework 4.8」を一般提供 ~Windows 7/Server 2008 R2以降に対応
「Windows 10 May 2019 Update」に同梱されているバージョン
2019年4月19日 10:30
米Microsoftは4月18日(現地時間)、「.NET Framework 4.8」の一般提供を開始した。現在、同社のWebサイトからオフラインインストーラーとWebインストーラーが無償でダウンロードできる(特別な理由がなければ、Webインストーラーの利用を推奨)。
「.NET Framework 4.8」は、アプリケーションフレームワーク「.NET Framework」の最新版。“Release Preview”リングで提供中の「Windows 10 May 2019 Update」(バージョン 1903)製品版には標準搭載されているが、今回、その他のOS向けにもリリースされた。対応するOSとそのバージョンは以下の通り。
クライアントOS
- Windows 10 バージョン 1903
- Windows 10 バージョン 1809
- Windows 10 バージョン 1803
- Windows 10 バージョン 1709
- Windows 10 バージョン 1703
- Windows 10 バージョン 1607
- Windows 8.1
- Windows 7 SP1
サーバーOS
- Windows Server 2019
- Windows Server バージョン 1803
- Windows Server 2016
- Windows Server 2012
- Windows Server 2012 R2
- Windows Server 2008 R2 SP1
「.NET Framework 4.8」のJITコンパイラーは「.NET Core 2.1」がベースとなっており、「.NET Core 2.1」で投入された最適化技術や改善の恩恵を受けることができる。また、ネイティブイメージを生成する「Ngen」も改善。書き込み可能セクションと実行可能セクションが含まれなくなり、メモリを書き換えて任意のコードを実行しようとするマルウェアに対する耐性が向上した。Windows 10の“マルウェア対策スキャンインターフェイス(AMSI)”を実装したセキュリティソフトであれば、これまでスキャンできていなかった可能性のあるケースでも的確にウイルススキャンを行えるようになるなど、セキュリティの強化が図られている。
そのほかにも、“BCL”関連では「ZLib」のアップデートや暗号化処理における“FIPSモード”の影響を低減する措置が加えられた。また、“Windows Forms”でアクセシビリティの強化が行われたほか、“WPF”で高DPI環境への対応強化が図られている。