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無料の画像編集・処理ソフト「GIMP 3.2」がリリース ~非破壊編集、描画ツール、ファイル形式対応などを拡充

1年前の「3.0」に続くマイナーバージョンアップ

「GIMP 3.2」がリリース

 「GIMP」の開発チームは3月14日、「GIMP 3.2」をリリースした。「GIMP 3.0」に続く安定版で、「GIMP 3.0」のリリースから1年以内にマイナーバージョンアップを実施するという目標は無事達成された格好だ。

 「GIMP」(GNU Image Manipulation Program)は、フリーかつオープンソースの画像編集・処理ソフト。Windows、Mac、Linuxなど、多彩な環境をカバーするクロスプラットフォームアプリで、写真のレタッチや画像合成、制作などで「Adobe Photoshop」に匹敵する実力を備える。1995年から開発が継続されている歴史あるアプリでもある。

 「GIMP 3.2」におけるハイライトは、以下の通り。

  • 非破壊編集「GIMP 3.0」で導入された非破壊編集を改善
    ・リンクレイヤー:外部画像をコンポジションに組み込むことで、画質や鮮明度を損なうことなく、拡大縮小、回転、変形できる
    ・ベクターレイヤー:パスツールで作成した形状を塗り・線を調整できるレイヤーとして扱って参照しながら、スケール・回転などを非破壊で編集可能
  • 描画ツールの改善
    ・「MyPaint」ブラシが強化され、20種類の新ブラシを追加
    新しいペイントモード:「Overwrite」と呼ばれる新しいブレンドモード。ブラシの透明度値と既存のピクセルをブレンドしないため、ピクセルアートに最適
  • テキスト編集の改善
    ・キャンバス上のテキストエディタを自由に移動できるように
    ・[Ctrl]+[B]キー(太字)など一般的なショートカットに対応
    新しいテキストアウトラインオプション:テキストのアウトライン(外枠)を内側、外側、または両方向に拡大できる
  • ファイル形式サポートの拡張
    “無名”な画像形式もサポート。APNGインポートやAdobe製品との互換性向上、OpenEXRの読み込み、JPEG 2000のエクスポート(インポートは古くから対応済み)、初代プレイステーションのテクスチャーファイル(TIM)対応など多数
  • UI/UXの改善
    ・ブラシサムネイルをテーマカラーで表示可能(ダークテーマで見やすい)
    ・画像タブへのドラッグ&ドロップで画像を開けるように
    ・シアー・フリップツールにショートカットを追加
    OSテーマとの自動一致:Windows/Linux環境でシステムのライト・ダークテーマを変更した際、「GIMP」テーマも追随するように。もちろん、追随しないようにすることも可能
    ・CMYK カラーピッカーで選択した色の合計インク総量が計算・表示されるように
  • スクリプトやプラグイン開発者向けに新しい「GEGL」フィルターブラウザーを追加

 「GIMP」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在同プロジェクトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版は、Windows 10以降に対応し、窓の杜ライブラリや「Microsoft Store」からも入手できる。

ソフトウェア情報

「GIMP for Windows」
【著作権者】
Spencer Kimball、Peter Mattis and the GIMP Development Team
【対応OS】
Windows 10以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
3.2(26/03/14)