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Microsoft Store版「GIMP」をアップデートするとユーザーデータが削除される恐れ

Windows 10環境で発生、「GIMP」公式サイトのインストーラー版を利用すれば回避可能

Microsoft Store版「GIMP」をアップデートするとユーザーデータが削除される恐れ

 画像編集ソフト「GIMP」の開発チームは5月20日、Microsoft Storeで配信されている「GIMP」をアップデートするとユーザーデータが削除される恐れがあると注意喚起した。Windows 10やWindows Server 2022のWindows NT Build 10.0.20348.0より前の環境で発生するという。なお、「GIMP」フォルダーの外に保存されている画像やその他のリソースには影響しない。

 これは「GIMP」の動作要件がWindows 11またはWindows Server 2022(Windows NT Build 10.0.20348.0)以降に変更されたことが原因。Windows 10については引き続きサポートされるが、Microsoft Store版からではなく、公式サイトなどで提供されている通常の「.exeインストーラー」からインストールした場合に限られる。

 Windows 10などがサポート対象外となった原因は、Microsoft Storeで配布されるアプリの形式であるMSIXの仕様。MSIXは、ユーザーデータを隔離された環境(サンドボックス)に保存する仕様になっているが、開発チームはこの制限への対応を試みたものの成功しなかったため、特別な制限付き機能の適用を受けたという。しかし、この制限付き機能は、Windows NTビルド 10.0.20348.0 以降でしか利用できないため、サポート対象外となった。

 Microsoft Store版の対象外となったWindowsでは、「GIMP」公式サイトで配布されているインストーラーを使用する必要がある。Windows 10のユーザーがMicrosoft Store版からユーザーデータを失わずに移行する場合、まず「%LOCALAPPDATA%¥Packages」以下にある『GIMP』で始まるフォルダー(『GIMP』のあとはランダムな数字)を開き、「¥LocalCache¥Roaming¥GIMP」をコピーする。次にその内容を「%APPDATA%¥GIMP」へ貼り付ければよい。