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「Visual Studio」で括弧を忘れたときに便利な拡張機能をMicrosoftの中の人が公開

評判がよければ「Visual Studio 2022」に組み込まれるかも

Microsoft、「Visual Studio 2022」向けの拡張機能「Surrounder」を公開

 米Microsoftは5月11日(現地時間)、「Visual Studio 2022」向けの拡張機能「Surrounder」を発表した。「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「Apache-2.0」。現在、「Visual Studio Marketplace」から無償でダウンロードできる。

 プログラミング言語では括弧や引用符のペアが多用される。そのため、統合開発環境(IDE)やコードエディターには、対応する括弧をわかりやすく色分けしたり、開き括弧を入力すると自動で閉じ括弧を追加し、括弧の間にカーソルを移動させる入力補助機能などが備わっていることが多い。

 しかし、つい括弧でくくるのを忘れて、あとから追記したいときのための機能は案外なかったりする。たとえば「Visual Studio」の場合、テキストを選択して括弧を入力すると、選択テキストが消えて括弧に置き換えられてしまう。選択範囲を括弧でくくってくれれば、生産性がちょっと向上するのではないだろうか。

 「Surrounder」は、そうした視点から開発された拡張機能。この種の入力補助はプログラミング言語にかかわらず有用だと考えられるが、実際にそうであるかを検証するためにMicrosoftの社員が自ら開発したという。

選択範囲を括弧や引用符でくくることが可能

 本拡張機能は、以下の括弧・引用符のペアに対応する。自動入力されるのは開始文字を入力したときだけで、そのほかの文字が入力された場合の挙動は従来と同じだ。

  • ““
  • ‘‘
  • ``
  • ()
  • []
  • {}
  • <>

 作者のMads Kristensen氏によると、この機能は評判がよければ「Visual Studio」本体に組み込まれる予定。賛同する場合はコミュニティの機能要求ページで賛成票を投じてほしいとしている。他の文字への対応や挙動の変更といった要望は、「GitHub」のプルリクエストを歓迎しているとのこと。

ソフトウェア情報

「Surrounder」Visual Studio拡張機能
【著作権者】
Mads Kristensen 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.12(23/05/05)