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「Illustrator」が強制終了する不具合、一部のWindows環境でオブジェクトコピーなどの実行時

Adobeが回避策を案内

(8/15更新)追加で公表された対応策を追記。

公式フォーラム「Adobe Community」

 2025年8月頃より一部のWindows環境において、「Adobe Illustrator」でメニューやショートカットを用いてオブジェクトをコピー・カットすると、「Adobe Illustrator」が強制終了する問題が報告されているとのこと。米Adobeが8月7日(米国時間)、公式フォーラム「Adobe Community」で明らかにした。

 現在、同社が問題を調査しているが、根本的な原因は不明。以下のことが判明しているのみだ。

  • OSをセーフモードで起動している場合には問題が再現しない
  • OS標準のウイルス対策機能「Windows Defender」を停止すると問題が出ないことがある(ただし、停止した状態での運用は推奨しない)
  • 「イベント ビューアー」のログに障害発生モジュールとして「ole32.dll」が記録されていることが多い
  • 「Illustrator」のバージョンを下げても問題を回避することはできない

 回避策としては、オブジェクトのコピーであれば[Alt]キーを押しながらドラッグすることが挙げられている。メニューやショートカットでは強制終了するが、この方法ならば問題は発生しない。他のファイルへオブジェクトを再利用したい場合は、画面上部のメニューから「ウィンドウ>アレンジ>並べて表示」を行い、二つのファイルが見える状態でドラッグで移動するとよい。


(8/15 9:10追記)

 Adobeより解消方法が告知。「Windowsのセキュリティ インテリジェンスのバージョンを『1.435.146.0』以降に更新する」ことで、問題が解消するとの報告があるとのこと。詳細はこちら