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コードのコピペ時にほぼ絶対やる失敗を「Visual Studio」が防ぐようになる?

インデントされたコードからインデントを削除してコピー可能。実装に向け拡張機能が公開

コードをコピー&ペーストする際にありがちなインデント崩れ

 米Microsoftは10月25日(現地時間)、「Visual Studio」向けの拡張機能「Copy Nice」を発表した。「Visual Studio」のエディター上からコードをコピー&ペーストする際にありがちなインデント崩れの失敗を防ぎたいという要望に応え、開発された実験的な拡張機能だ。

 整形されたコードをSNSやメールにコピペして共有しようとすると、インデントのためのタブやスペースまで選択してしまい、張り付けた先でレイアウトが崩れてしまう失敗は誰もが経験したことがあるのではないだろうか。レイアウト崩れを直すためにちまちまとタブやスペースを削除するのは、なんともむなしいし、時間の無駄だ。

エディター上でコードをこう選択してメールなどにコピペすると……
こうなる。残念!

 「Copy Nice」は、コードをコピーした際にインデントが必要かどうかを自動で判断し、不要な場合は自動で削除できる「Visual Studio」拡張機能。以下の条件がすべて満たされたコードがクリップボードにコピーされると、インデントが不要であると判断して自動削除が行われる。

「Copy Nice」を導入した環境で先ほどと同じように選択したコードを張り付けるとインデントが削除されている
  • ボックス選択ではない
  • 複数エリアの選択ではない
  • 複数行が選択されている
  • 選択範囲がインデントでない文字から始まっている

 [編集]-[詳細]メニューの[Strip Leading Whitespace on Copy]コマンドのチェックを外せば、インデントの削除機能を無効化することも可能だ。

インデントの削除機能は無効化することも可能

 「Copy Nice」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「Apache 2.0」。現在、「Visual Studio Marketplace」から無償でダウンロードできる。執筆時の最新版はv1.0.7で、「Visual Studio 2022」でのみ利用できる。