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「メモ帳」がテキスト書式とMarkdown記法へ対応 ~Canary/Devチャネルでテスト開始

手軽なMarkdownエディターに

「メモ帳」が書式付きテキストとMarkdown記法へ対応

 米Microsoftは5月30日(現地時間)、「メモ帳」のアップデート(v11.2504.50.0)を発表した。本バージョンの目玉は、書式付きテキストとMarkdown記法への対応だ。

ツールバーで見出しや箇条書き、太字・斜字などの文字装飾をドキュメントに追加できる

 「メモ帳」はこれまでプレーンテキストにしか対応しておらず、見出しや箇条書き、太字・斜字などの文字装飾を含む書式付きテキスト(Text Formatting)をサポートしていなかった。しかし、今回のアップデートではツールバーで以下のテキスト書式を追加できるようになった。

  • 見出し
  • リスト(記号付き、番号付き)
  • 太字
  • 斜字
  • リンク

 これらのテキスト書式は内部でMarkdown記法を利用することで実現されている。そのため、保存の際は一般のテキストファイル(.txt)ではなく、Markdownドキュメント(.md)を選ばないと書式は失われる。

テキスト書式はMarkdownドキュメント(.md)として保存しないと失われる

 Markdown記法に慣れたユーザーであれば、ステータスバーのテキストモードエリアをクリックして[書式付き]モードから[Markdown構文]モードへ切り替えるとよいだろう。内部で用いられているMarkdown表現へアクセスし、直接Markdownドキュメントを編集できる。元のWYSIWYGスタイルの編集に戻りたい場合は、もう一度ステータスバーのこのエリアをクリックすればよい。また、[ファイル]メニューの[新しいマークダウンタブ]コマンドを利用すれば、初めからMarkdownモードで新規ドキュメントを作成することも可能だ。

書式付きテキストモードとMarkdown構文モードをステータスバーで切り替え
初めからMarkdownモードで新規ドキュメントを作成することも可能

 なお、ツールバー右端にある[書式設定のクリア]([Ctrl]+[Space]キー)をクリックすると簡単にプレーンテキストへ戻せる。ただし、この処理に元に戻す([Ctrl]+[Z]キー)コマンドは効かず、以前の書式を簡単に復元することはできない点には注意したい。

 また、書式付きテキストやMarkdown記法のサポートを必要としないこともあるだろう。その場合は、設定画面で無効化できる。

設定画面で無効化することも

 これらの新機能は、まず「Windows Insider Preview」プログラムのCanary/Devチャネルでテストされる。問題がなければ他の開発チャネルや製品版OSにも導入される見込みだ。