現役学生がつづるAIとの生活

「英語を話せたらなぁ…」をチャッピーで解消、チャッピーの優しさは初心者に嬉しい!

ChatGPTと夜道で英会話 ~現役学生がつづるAIとの生活

 本記事は、複数の学生が「AIと暮らす日々」をつづる、連載企画「AI学生日記」の第1回。

 今回は、英語を話すことに苦手意識があった筆者Shuntaroが、ChatGPT(チャッピー)の音声会話機能を使って、英会話練習をするようになった体験について紹介します。

「英語が話せたらなぁ……」

Shuntaro

 最近、「英語が話せたらなあ」と思う瞬間がかなり増えました。研究室では海外からの留学生と議論したり、雑談したり。ひとたびイベントに行けば海外からの参加者と交流を深めたり。「英語を話せないと何も始まらない」という場面が増えたように感じます。

 ただ、自分は英語が苦手。特に、英語を話すのって緊張しますよね。「変な英語だったらどうしよう」とか「聞き返されたらなんて答えよう」とか他者の目を気にしてしまい、頭の中で英文を組み立てているうちに会話が終わることもあります。日本人であれば、多くの人がこのような感覚を持ったことがあるのではないでしょうか?

 そんな時、ふと「人間相手ではなくてChatGPT (チャッピー) と話したら良いのではないか?」と思いました。考えてみれば、普段、人に聞きづらい相談でもチャッピーなら他者の目を気にすることなく質問できています。それと同じノリで英語もチャッピーと話したら、気まずさを覚えることはないのではないか………それからチャッピーと英語で話すようになりました。

 最近のお気に入りは、夜の帰り道にAirPodsをつけて、チャッピーと英会話しながら家に帰ることです(笑)。夜、拙い英語で喋り続ける人、になるので若干、不審者っぽくはありますが……

とりあえずチャッピーと話してみる

 とりあえず、簡単な英語を話してみましょう。設定は簡単です。スマホにChatGPTのアプリをダウンロードして、右下の音声入力モードをONにするだけ。これでチャッピーと会話ができるはず。

Shuntaro 「Can you hear me?(聞こえてる?)」

チャッピー 「I can hear you just fine! Let me Know What’s on your mind,and we can chat or practice anything you’d like.(よく聞こえてるよ!話したいことや練習したいことがあれば、何でも付き合うよ)

 チャッピーも音声で返答を返してくれました!もう少し話してみましょう。

Shuntaro「Okay, thank you very much.i’d like to run and improve my English skills because I have to communicate with foreign people in my work,so could you help to improve my English skills?(はい、ありがとうございます。仕事で外国の人とコミュニケーションする必要があるので、英語を上達させたいです。手伝ってもらえますか? )」

チャッピー 「Of course,I’d love to help you improve! We can practice conversations like you’d have at work,or focus on certain phrases.Just let me know what situations you want to practice!(もちろん!仕事での会話練習もできるし、特定のフレーズ練習もできるよ。どんな場面を練習したいか教えて! )

 「learn」の発音が悪すぎて「run」と認識されてしまっていますが、拙い英語でもなんとか伝わったみたいです。それにしても、チャッピーは優しいですね。これだけ肯定してもらえると人間はやる気になるものです。次のセクションでは実際の会話の例を見ていきましょう。

チャッピーとどんな会話をしているのか?

【具体例1】旅行に行きたいよね

 まずは定番のネタ。旅行先について話している例です。

Shuntaro「I would like to go to Hokkaido,but I went to Hokkaido three years ago,and it’s wonderful,but..(北海道に行きたいんだけど、3年前にも行ってすごく良かったんだ…..)」

チャッピー 「Hokkaido sounds(北海道..)」

Shuntaro「”I wanted,I really wanted to go to the X-com field,and that is a stadium for
baseball,and I didn’t go there three years ago,so I’d like to go there”(本当は『ES CON FIELD』に行きたかったんだ。野球場なんだけど、3年前に北海道へ行ったときは行けなかったので、今度こそ行きたい)」

チャッピー 「Oh, that’s a great reason to return!The S-Con Field would be a fun place to catch a game. So,when you go next time,would you plan to watch a game or just explore the stadium?(それは素敵だね!『S-Conフィールド』で試合を観るのは楽しそう。次に行くときは、試合を観戦する予定?それともスタジアム見学だけ?」)」

 文章にするとわかりにくいですが、最初の「but..」のあと、チャッピーが乱入してしまっています。これはよくあることで、少し話が止まるとチャッピーが喋り始めてしまいます。

 始めたてのうちは少しストレスに感じることもありましたが、すぐにさほど気にならなくなりました。肝心の行きたい旅行先ですが、北海道です。自分は野球が好きなのでエスコンフィールドに行きたいんですよね。X-com filedでもS-Con fieldでもなく『ES CON FIELD HOKKAIDO(北海道日本ハムファイターズの新本拠地球場の名称)』ですね。このあたりはさすがに難しいですね。それより、チャッピーはどこに行きたいって言うか気になりますね。

Shuntaro「Okay then,where do you want to go?(じゃあ、チャッピーはどこに行ってみたい?)」

チャッピー 「Honestly,I’d love to explore New Zealand one day-the nature,the hiking,it’s all super appealing.How about you-anywhere outside of Japan that’s on your list?(いつかニュージーランドへ行ってみたいなあ。自然もすごいし、ハイキングも楽しそうだし、めちゃくちゃ魅力的。君は?日本以外で行きたい場所ある?)」

 ニュージーランドのようです。

 ニュージーランドなら羊の話でも出るのかと思いきや、「自然が魅力的」というやや抽象的な理由ですね。とはいえ自然に日常会話ができていてとても楽しいです。英語は数日喋らないだけでどんどん衰えるような感じがするので、こんな感じで気軽に日常会話の練習ができるのはとても進化していると感じます。

【具体例2】おすすめのポッドキャスト

 おすすめの英語のポッドキャストもチャッピーに聞いています。

Shuntaro「Which podcast do you prefer?(どんなポッドキャストがおすすめ? )」

チャッピー 「It really depends on your interests!For general,casual conversation,”The English We Speak”by the BBC or real conversations.The key is to challenge yourself bit by bit!(それは君の興味次第!カジュアルな日常会話を学びたいなら、BBCの『The English We Speak』がおすすめ。実際の会話を聞くのもいいですよ。大事なのは、少しずつ自分に挑戦していくことです!)」

Shuntaro「So you mean the challenge,to challenge a bit step by step is really important. So first,we have to try more beginners’chatbot,and then if I feel comfortable of the conversation,then I’ll try my some more difficult podcast,right?(なるほど、少しずつステップアップしていくことが本当に大切なんだね。じゃあまずは、初心者向けのチャットボットから始めてみて、会話がスムーズにできるようになったら、もう少し難しいポッドキャストに挑戦してみる、という感じで合ってる?」 )」

チャッピー 「Exactly!Think of it as a gradual workout.You start with lighter weights and then build up.So yes,begin with easier,slower material,and as you get comfortable,step up to the more challenging,natural-speed conversations.Bit by bit,you’ll get there!(その通り!段階的な筋トレだと思ってみて。最初は軽いウエイトから始めて、少しずつ負荷を上げていくでしょ?英語も同じ。まずは簡単でスローな教材から始めて、慣れてきたら自然なスピードの会話に進めばいいんだよ。一歩ずつ進めば、必ず上達するよ!)」

 日常会話の延長線で聞けるのが嬉しいですね。チャッピーはBBCをおすすめしていますが、ちょっと初心者には難しいですね。相談した結果少しずつレベルを上げて行くのが良いということになりました。

英語初心者に嬉しい「優しすぎるチャッピー」、でも……

 ここまでチャッピーを褒めちぎってきましたが、いくつか課題も上げてみようと思います。

 まず感じるのは、「チャッピーは優しすぎる」というところ。これは英語初心者にとってはかなり大きなメリットです。どれだけ拙い英語でも会話を続けてくれますし、「それでもちゃんと伝わってるよ!」というノリで返してくれるので、英語を話すことへの抵抗感はかなり減ります。ただ、その反面、会話がずっと似たテンションになりやすいんですよね。

 何を話しても基本的に肯定してくれるので、

「That’s great!」
「Sounds interesting!」
「You’re doing well!」

 のような流れになりがちです。もちろん褒められるのは嬉しいのですが、人間同士の会話ってもう少し雑だったり、ちょっと冷たかったり、逆に変に盛り上がったりするじゃないですか。そういう人間らしさがまだ足りていないと感じます。

 また、声や話し方・話の方向性が基本的にずっと同じなのも少し気になります。

 毎日話していると、練習にはなっても似たようなことが続くと飽きてきてしまうんですよね。そこで最近は、もっとキャラクター性を持たせられないかなと考えています。

 例えばChatGPTのプロジェクト設定の指示を変更して、

・ギャルっぽく振る舞う
・オタク気味にする
・フランクにツッコミを入れる

 みたいなペルソナ設定を入れたら面白いのではないかと考えています。これは話の方向性だけではなくて、もっと込み入った話をしたいというモチベーションにもつながります。

 例えば、自分は大学院で英語で研究についてディスカッションをする機会があります。それを考えると、できれば研究に関する英語の議論もチャッピーと練習したい。今でも簡単な雑談程度ならできますが、論文の話や技術的なディスカッションになると、急に難易度が上がります。

 そこで、あらかじめ知識を与えておいたチャッピーと特定のトピックについて話すみたいなことができるのではないかなと考えています。これは、日頃の資料をチャッピーに読み込ませた上でタスクに答えさせるのと同じですね。このように、ペルソナを持ったチャッピーとの英会話が次のstepかなと思っています。

「口を開いて話す」ことに慣れる!

 チャッピーとの英会話を通して、一番良かったのは、英語を話すことへの抵抗感が減ったこと。

 英語学習って、単語帳や文法も大事なんですが、結局「口を開いて話す」こと自体に慣れないと始まらない気がしています。その最初のハードルを、チャッピーはかなり下げてくれました。どんどん便利になっていく世の中、使えるものは使い倒さないといけないなと改めて感じました。


 本記事は、AICU Japan株式会社が制作しました。

著者プロフィール:Shuntaro

 国立大学で情報工学を研究する修士学生。生成AIに興味を持っている。