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デスクトップ操作を記録してAIのスキル・自動化を生成。Microsoft、「Skill Recorder」を公開

Windows 11、macOS、Ubuntuに対応するオープンソースアプリ

「Skill Recorder」

 米Microsoftは7月30日(日本時間)、「Skill Recorder」をリリースした。デスクトップ操作を記録して、その意図と手順を「GitHub Copilot CLI」に解析させ、再利用可能なAIエージェントのスキル(SKILL.md)や自動化を生成するデスクトップアプリだという。

 「Skill Recorder」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「MIT」。リリースページに記載されているインストールコマンドをターミナルで実行するだけで、あとは全自動でセットアップが行える。対応OSはWindows 11、macOS、Ubuntu。執筆時現在の最新版は、31日付けでリリースされたv0.3.1だ。

本ソフトは“ソースリリース”で提供される。バイナリは用意されておらず、インストールコマンドをターミナルで実行すれば、必要なコンポーネントのダウンロードからコンパイル、セットアップまでが自動で実行される

 アプリケーションは「Electron」と「Vite」で構築されており、以下のステップで利用する。

  1. 録画:[Ctrl]+[Shift]+[R]キー(macOSは[command]+[shift]+[R]キー)を押して、デスクトップ操作の記録を開始。録画中は小さなバーが最前面に表示され、スクリーンと手順がバックグラウンドでローカルに記録される。うまくいかなかったときは破棄できる(確認ダイアログあり)
  2. 解析:[Analyze]をクリックすると、「GitHub Copilot」が意図と手順を再構成する。読んで納得できるまで編集できる
  3. 生成:内容を承認したら、スキルや自動化を書き出す

 記録されるデスクトップ操作は、ウィンドウの切り替えから閲覧中のWebページ、クリップボードの内容までさまざまだ。マイク入力を有効化して、OpenAIが開発したオープンソースの音声認識AIモデル「Whisper」で書き起こすことも可能。

  • ウィンドウの追跡:アクティブなアプリやウィンドウの切り替え
  • ブラウザーのURL:閲覧中のページ(macOS)
  • 画面の映像:「Chromium」が記録。画面が変化したときと、一定時間ごとの低頻度スナップショットのみ保持される
  • クリップボード:手順のつながりを把握するための、コピーしたテキストの短いプレビュー
  • ナレーション(任意):話した内容を端末内で文字起こし。「Whisper」がサポートする99言語を利用できる(初回のみ約252MBのモデルをダウンロード)

 なお、「Skill Recorder」は機密情報を区別せずに取り込んでしまう。パスワード、トークン、APIキーなどが記録されないように十分注意してほしい。

 記録されたデスクトップ操作は「GitHub Copilot」が解析した上で、AIエージェントが実行できる“順序立てられたステップのリスト”の形式でライブラリに保存される。ユーザーのクリック操作などをそのまま機械的に記録・再現するのではなく、可能であればネイティブツールの利用などに置き換え、同種のシーンでも再利用できるように一般化してくれるのがミソだ。

記録されたデスクトップ操作は「GitHub Copilot」が解析した上で、AIエージェントが実行できる“順序立てられたステップのリスト”の形式でライブラリに保存

 生成したスキルや自動化は、「Microsoft Scout」「Microsoft Copilot Cowork」、「Copilot Studio」で利用できる。

  • スキル:エージェントが必要に応じて実行する「SKILL.md」形式の手順書
  • 自動化(Automation):同じ手順を、スケジュールやトリガーで実行する

 なお、記録された操作は基本的にローカルで処理される。外部へ送出されるのは、ユーザーが[Analyze]ボタンを選んで「GitHub Copilot」へ解析を依頼したときだけだ。送信されるのはイベントの時系列、抽出された画面の画像、ナレーションのテキストなどで、それ以外のデータは送出されない。

ソフトウェア情報

「Skill Recorder」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 11、macOS、Ubuntu
【ソフト種別】
オープンソース
【バージョン】
0.3.1(26/07/31)