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Microsoft AI、独自開発のAIモデル「MAI」7種を一挙発表 ~推論から画像、音声まで

他社モデルからの蒸留なし、出所不明のデータに頼らず、全部自社で

Microsoft AI、独自開発の新しいAIモデル「MAI」ファミリーを発表

 米MicrosoftのAI部門であるMicrosoft AIは6月2日(現地時間)、独自開発の新しいAIモデル「MAI」ファミリーを発表した。推論・コーディング・画像・音声・文字起こしをカバーするマルチモーダルなモデル群で、以下の7つがラインナップされている。

  • MAI-Thinking-1:フラッグシップの推論モデル。中規模サイズながら同クラスで最高水準の品質を備える。主要なソフトウェアエンジニアリングベンチマークで先行モデルに匹敵し、人間によるブラインド評価では「Claude Sonnet 4.6」よりも好まれたという
  • MAI-Code-1-Flash:推論効率に優れたエージェント型コーディングモデル。「GitHub Copilot」「Visual Studio Code」などMicrosoftスタックへの統合に特化して設計された。アクティブパラメーターは50億で、「Claude Haiku」に匹敵するが、より安価
  • MAI-Image-2.5:テキストからの画像生成と画像編集の両方をサポート。Arenaスコアで「Nano Banana Pro」を上回る
  • MAI-Image-2.5-Flash:「MAI-Image-2.5」を効率重視に
  • MAI-Transcribe-1.5:競合モデルの5倍高速で、43言語にわたるドメイン固有用語のサポートを内蔵する文字起こしモデル
  • MAI-Voice-2:15言語に対応する自然な音声生成モデル。短いサンプルから声を適応させる機能と、悪用への安全策を備える
  • MAI-Voice-2-Flash:「MAI-Voice-2」の低コスト、効率重視バージョン。近日提供予定
フラッグシップの推論モデル「MAI-Thinking-1」。「Claude Sonnet 4.6」「Claude Opus 4.6」との性能比較

 いずれのモデルも、他社のモデルからの蒸留(distillation)や出所が不透明なデータに頼らず、クリーンでトレーサブルなエンタープライズグレードのデータセットでスクラッチから学習させているとのこと。アーキテクチャからトレーニングパイプラインまですべて自社製で、自社製AIチップ「Maia 200」との共同設計により1.4倍もの効率向上を実現しているという。

 「MAI」ファミリーは「Microsoft Foundry」で配布されるほか、「OpenRouter」「Fireworks」「Baseten」を通じて開発者にも広く提供される。コーディングモデル「MAI-Code-1-Flash」は「Visual Studio Code」の「GitHub Copilot」の個人プラン(無償も含む、法人向けプランでも提供予定)で展開済み。「Copilot CLI」にも間もなく提供される。

 また、一般ユーザーも「MAI Playground」で一部モデルを体験できる。