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「メモ帳」がローカルAIを用いた執筆支援に対応、Canary/Devチャネルでテスト開始
Copilot+ PCならライセンスなし・ネット接続なしでもAIが利用できる
2025年9月18日 11:10
米Microsoftは9月17日(現地時間)、「メモ帳」のアップデート(v11.2508.28.0)を発表した。「Copilot+ PC」のローカルAIを活用した執筆支援機能が追加されている。まず「Windows Insider Preview」プログラムのCanary/Devチャネルでテストされ、問題がなければ他の開発チャネルや製品版OSにも導入される見込みだ。
「メモ帳」には同社の生成AI「Copilot」を用いたライティング支援機能が備わっており、テキストの生成(記述)やリライト、要約などが可能だ。
しかし、「Copilot」を利用するには「Microsoft アカウント」によるサインインが必須。「Microsoft 365 Personal」、「Microsoft 365 Family」、「Copilot Pro」などのライセンスも必要で、AI処理にクレジットを使い果たすと追加の費用がかかる。
また、「Copilot」はクラウドサービスであるため、利用の際はインターネット接続も必要となる。Microsoftはユーザーデータの保護を謳っているが、外部にテキストデータが送出される点が気になるユーザーもいるだろう。データの機密性や職場のポリシーによっては、クラウドベースのAIは利用が許可されないこともある。
そこで、ローカルAIでテキストの要約、生成、リライトを行う機能が追加された。ローカルAIは「Copilot」ライセンスのないユーザーでも利用が可能。「Copilot」ライセンスがある場合は、必要に応じてクラウドAIとローカルAIを切り替えられる。品質を重視する場合はクラウドAI、オフライン利用やプライバシーを重視するケースではローカルAIが適しているだろう。
ただし、この機能はローカルAIを搭載する「Copilot+ PC」限定の機能となる。また、今のところサポートされる言語は英語のみだ。