脱初心者!すぐに役立つショートカットキー

第13回

日本語変換を間違っちゃったよ~ってときは[Windows]+[/]キーで再変換

確定済みの日本語変換テキストをもう一度変換できるようにする[Windows]+[/]キー

 ショートカットキーのなかでもあまり知られていなかったり、ぜひ知っておいていただきたいものを取り上げていく本連載。掲載にかなり間が空いてしまいましたが、前回はWebブラウザーや「エクスプローラー」で便利な[Alt]+[D]キー、[Ctrl]+[L]キーをご紹介しました。

 今回は再びグローバルホットキーに戻り、どこでも利用できる [Windows]+[/]キー を紹介したいと思います。

日本語テキストの再変換を駆使して、入力効率を高めよう

 日本語のテキストを入力する際、変換を誤って確定してしまうことはよくありますよね。そのときのために覚えておいてほしいのが、再変換の方法です。

確定済みの日本語変換テキストをもう一度変換できるようにする[Windows]+[/]キーは覚えておいて損はなし!

 わざわざ[Back Space]キーで誤確定した文字を消し、もう一度入力する人も少なくないですが、再変換の方法を知っていれば、わざわざそんなことをする必要はありません。確定済みのテキストを再び変換状態に戻すことができるので、文字入力の効率が段違いです(ただし、アプリによっては再変換に対応していなかったり、対応が不十分で再変換後に確定すると文字列が重複してしまうこともある)。

 再変換のショートカットキーは、日本語入力システムによって若干異なります。

  • Microsoft IME:[変換]キー
  • ATOK[Shift]+[変換]キー
  • Google 日本語入力:[変換]キー(既定の「MS-IME」キー設定の場合)

 でも、 [Windows]+[/]キー ならばどのIMEでも再変換が行えます。もし今後新たに開発されるIMEがあっても、おそらくこのキーコンビネーションで使えるはずなので、覚えておいて損はありません。英語配列のキーボードなど、[変換]キーが省かれたキーボードでも使えるのでぜひ覚えておきましょう。

 [Windows]キーがない場合は、「PowerToys」の「Keyboard Manager」であまり使わないキーを[Windows]キーに割り当てておくのがおすすめ。右[Alt]キーや右[Ctrl]キーならば[/]キーとも近いのでちょうどよいのではないでしょうか。

「PowerToys」の「Keyboard Manager」であまり使わないキーを[Windows]キーに割り当て

 Windows 10以降のOSには[Windows]キーを使った便利なショートカットが多数用意されているので、積極的に活用しないのは損です!

実際に再変換キーを使ってみる

 それでは、実際に再変換キーを使ってみましょう。今回は無償のIMEを3つそろえて、「メモ帳」で試してみました。

 まずは 「Microsoft IME」 の場合。[Windows]+[/]キーを押すと、カーソル位置の文節が再変換状態になります。変換を確定すると、当該文節が新しい確定文字列に置き換えられます。

[Windows]+[/]キーを押すと、カーソルの文節が再変換状態になる

 「Google 日本語入力」の場合は、テキストを選択しない状態で[Windows]+[/]キーを押しても、何も起こりません。しかし、再変換したい部分を選択して[Windows]+[/]キーを押せば、再変換が行えます。

再変換したい部分を選択して[Windows]+[/]キーを押せば、再変換が行える

 この方法は「Microsoft IME」でも利用可能で、ピンポイントで場所を指定して再変換を行いたい場合に役立ちます。

 最後に日本マイクロソフトがベータ版として提供している「Copilot Keyboard」でも試してみました……が、[Windows]+[/]キーを押しても反応はありませんでした。[変換]キーでも何も起こらなかったので、そもそも再変換に対応していないようですね。本ソフトはまだベータ版のためしかたないですが、この点は安定版リリースに向けての課題となるでしょう。

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