やじうまの杜
Webページの“ここ”へ直接飛ぶリンクを作りたい ~「Firefox」もようやく標準対応へ
「Microsoft Edge」や「Google Chrome」はとっくに対応済み
2025年8月4日 16:05
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
「Firefox Nightly News」によると、「テキスト フラグメント」を作成するユーザーインターフェイス(UI)がNightly版「Firefox」で有効になったとのこと。
「テキスト フラグメント」(Text Fragment)とは、Webページ上の任意テキスト部分へ直接リンクする仕組みです。以下の書式で、テキストをURLの一部(フラグメント)に含めることができます。
(https://.../)#:~:text=[prefix-,]textStart[,textEnd][,-suffix]
たとえば、「https://ja.wikipedia.org/wiki/#:~:text=ウィキペディアは誰でも編集できるフリー百科事典です」(実際は「#:~:text=」以下がパーセントエンコーディングされる)というリンクをクリックすると、日本語版Wikipediaが開き、『ウィキペディアは誰でも編集できるフリー百科事典です』という部分が蛍光ペンで塗ったかのようにハイライトされるはず。この仕組みを実現するのが、「テキスト フラグメント」です。
こうしたリンクを自分で作成したい場合、「Microsoft Edge」や「Google Chrome」ならば、選択テキストの右クリックメニューから以下のコマンドを選択するだけです。当該部分のハイライトリンクが生成され、クリップボードにコピーされます。
- Edge:[強調表示するリンクをコピー]
- Chrome:[選択箇所へのリンクをコピー]
しかし、「Firefox」にはこうしたUIが用意されておらず、サードパーティー製の拡張機能をインストールする必要がありました。
Nightly版「Firefox」ではこの問題を解消するため、新しい右クリックメニューコマンドが導入されているとのこと。これで外部アドオンをわざわざ導入しなくても、ページ内の任意のテキストスニペットに対するリンクアンカーを作成し、クリップボードへコピーできるようになります。
ちなみに、「テキスト フラグメント」付きのURLを表示するのは、現行の「Firefox」でも問題ないはずです。