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「LibreOffice 25.8」に初めてのマイナーアップデート、100件以上もの問題を修正

フリーのオフィス統合環境「LibreOffice」のパワーユーザー向け最新版

「LibreOffice 25.8.1」がリリース

 The Document Foundationは8月29日(中央ヨーロッパ時間)、「LibreOffice 25.8.1」を公開した。「LibreOffice 25.8」シリーズ初のマイナーアップデートで、100件以上もの問題とリグレッション(機能後退。前のバージョンで利用できていた機能が利用できなくなること)が解決されているとのこと。

 「LibreOffice」は、クロスプラットフォームで動作するオープンソースのオフィス統合環境。オープンなドキュメント仕様「Open Document Format」(ODF)をサポートするほか、「Microsoft Office」とも高い互換性をもつ。現在は公式サイト「www.libreoffice.org」から無償でダウンロード可能で、Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

 今回アップデートされた「LibreOffice 25.8」シリーズは、2025年8月に初めてリリースされた最新(Fresh)バージョン。ウェルカムダイアログの刷新、パフォーマンスの大幅改善、表計算アプリ「Calc」に追加された14個もの新関数などが含まれており、テクノロジー愛好家やパワーユーザーに推奨されている。

 一方で、Windows 7/8/8.1とx86(32bit)のサポートは打ち切られているので注意。また、「macOS 10.15」への対応は本バージョンが最後となる。

 なお、安定性を重視する企業環境などでは、既存機能の改善に注力した安定(Still)版の「LibreOffice 25.2」シリーズがお勧めだ。このシリーズでは、「ODF 1.4」への対応やプライバシー機能の強化などが行われた。

 「LibreOffice 25.2」シリーズの最新版は、執筆時現在、7月にリリースされた「LibreOffice 25.2.5」となっている。