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無料でLLMの仕組みと最新動向を学べる東大・松尾研の「大規模言語モデル講座2025」が募集開始

2025年度は「基礎編」「応用編」の二部構成にボリュームアップ

「大規模言語モデル(LLM)講座2025」基礎編

 東京大学松尾・岩澤研究室(松尾研)は、開講予定のオンライン講座「大規模言語モデル(LLM)講座2025」において、基礎編・応用編の受講申込受付を8月1日より実施している。受講料はともに無料。基礎編は2025年10月1日から11月19日にかけて開講予定で、申込期限は8月29日まで。応用編は12月3日から2026年1月28日にかけて開講予定で、申込期限は11月19日まで。

 「大規模言語モデル(LLM)講座」は、LLMの仕組みと最新動向を体系的に学習できる講座。2025年度は、2023年度の全6回講義より2倍以上のボリュームに拡充され、「基礎編」「応用編」の2講座で計16回の講義が開催予定。急速に進展するLLM技術に対応できるスキルを身につけるために、習熟度に合わせた講座を選択できるようになっている。

基礎編:基礎理論から最新のモデル動向までを学べる

 基礎編は、大規模言語モデルの基礎理論から最新のモデル動向までを一気通貫で学べる実践型講座。LLMの全体像を理解するために、事前学習・事後学習・ベンチマーク評価といった学習パイプラインを網羅的に解説し、特に「DeepSeek」といった最新の推論モデルを例に、進化する技術トレンドもキャッチアップできる。

 さらに、公開済みモデルやAPIを活用し、推論性能を向上させる手法についても丁寧に紹介。東京大学Deep Learning基礎講座・応用講座を公開してきた松尾・岩澤研究室が全面的に演習コンテンツを監修・作成し、実践的な演習を通して、手を動かしながら技術を深く理解し、幅広いトピックを網羅する。

基礎編 概要

  • 受講対象:学生、社会人
  • ID登録締切:2025年8月27日(水)10:00
  • 募集締切:2025年8月29日(金)10:00
  • 選考結果:2025年9月24日(水)19時までに応募者全員へ通知予定
  • 開講日時:毎週水曜19:00-21:00
  • 完全オンライン(Zoom)
  • 習得可能なスキルの例
    LLMの基礎理論とアーキテクチャの理解(Transformer・Attention機構など)
    事前学習から事後学習(RLHF含む)までの開発フローの理解
    モデル推論の仕組みと最新事例(DeepSeekなど)
    公開済みモデル・APIの活用による性能最適化の実践手法
基礎編カリキュラム

「基礎編」詳細はこちら

応用編:現場で起きている“いま”を体感できる

「大規模言語モデル(LLM)講座2025」応用編

 応用編は、大規模言語モデルの社会実装に不可欠となる技術を本格的に学べる実践型講座。軽量化・安全対策・解釈性・ドメイン特化・LLMエージェントなど、実運用に不可欠な観点を体系的に解説し、さらに、最前線でLLMを研究開発する第一人者による特別講演を通じて、現場で起きている“いま”を体感できる。

 毎年恒例となった「個人型LLM開発コンペ」もパワーアップして開催予定。受講者同士の白熱した技術競争が、学びをさらに深める。本講座も、東京大学Deep Learning基礎講座・応用講座を公開してきた松尾・岩澤研究室が全面的に演習コンテンツを監修・作成する。

応用編 概要

  • 受講対象:学生、社会人
  • ID登録締切:2025年11月17日(月)10:00
  • 募集締切:2025年11月19日(水)10:00
  • 選考結果:2025年11月26日(水)19時までに応募者全員へ通知予定
  • 開講日時:毎週水曜19:00-21:00
  • 完全オンライン(Zoom)
  • 習得可能なスキルの例
    軽量化、安全性、解釈性、ドメイン特化、エージェント構築など、LLMの実運用に直結する応用技術の理解
    第一線で活躍する研究者・技術者による特別講演を通じた、最新動向・課題・展望の習得
    自らLLMを開発・改良し競い合う「個人型LLM開発コンペ」への参加を通じたハンズオン体験
応用編カリキュラム

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