ニュース

東大・松尾研で受講無料の新講座「AIと半導体」 ~FPGA設計体験からAIを支える半導体技術を学ぶ

募集は7月11日10時まで。社会人も応募可能

東大松尾研の新規講座「AIと半導体」

 東京大学松尾・岩澤研究室(松尾研)は、新規講座「AIと半導体」を8月1日より開講する。受講者募集は7月11日10時まで。完全オンライン(Zoom)で開催予定で、受講料は無料。対象は学生(中学生~大学院生、東京大学以外の学生も受講可能)のほか、社会人(30歳以下のエンジニアリング経験者)も応募できる。受講希望者が多数の場合には、抽選が行なわれる。

 本講座「AIと半導体」では、深層ニューラルネットワークやLLMを支える最新半導体技術、プロセッサーや回路、GPU/FPGA、CUDA等のソフトウェアライブラリの基礎から応用までを、演習課題とクラウド上のFPGA設計体験を通じて体系的に学習する。

 プログラムは全9回を予定。講義・演習コンテンツは、東京大学d.labと松尾研の共催にて監修・作成される。また、Pythonによるプログラミングスキルなどを活用する、カリキュラム第8回および第9回については、環境の都合上、参加者を限定して実施される可能性がある。

「AIと半導体」カリキュラム

 受講スタイルは、ライブ配信される講義映像を受講者が自宅等で視聴する形式。各講義日の17:00-19:00にライブ配信が実施され、リアルタイムに質問を受け付ける。公開講座のため、大学から単位は出ないが、修了者にはクローズドなコミュニティへの参加や、各種交流イベント等が案内される。

 なお、受講の前提条件は下記の通り。自身のスキルで対応できるか判断の上、応募してほしいとのこと。

  • 自律的に学習し、最後まで受講継続する意志があり、毎週最低3時間程度の自習時間を確保できること
  • Pythonによるプログラミング
  • 深層学習を使った半導体設計に興味・意欲があること
  • Zoom、Googleサービス(Google Drive、Google Form、Google Colab等)、Webブラウザー、Slackを利用できるPCが用意できること
  • 演習(第8・9回)参加者向け使用予定スキル
    Pythonによるプログラミング
    PyTorchを用いた深層学習モデルの構築および学習
    CまたはC++によるソフトウェア開発
    Linux上での基本的なCLI操作ができること