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スキャナーアプリ「Microsoft Lens」が年内廃止、後継は「Microsoft 365 Copilot」
来月にはアプリストアから削除
2025年8月14日 14:10
米Microsoftは8月7日(現地時間)、「Microsoft Lens」モバイルアプリの廃止を発表した。廃止のスケジュールは以下の通り。
- 2025年9月15日以降:「App Store」と「Google Play」ストアから削除
- 2025年11月15日以降:「Microsoft Lens」のサポートを終了。アプリのスキャン機能は引き続き利用できる
- 2025年12月15日以降:新規のスキャンは不能に。アプリをアンインストールしない限り、既存のスキャンには引き続きアクセスできる
「Microsoft Lens」(旧称「Office Lens」)は、同社がiOS/Android向けに無償提供しているスキャナーアプリ。写真やドキュメント、ホワイトボード、名刺などを端末のカメラで撮影し、画像データとして保存できる。ドキュメントの輪郭を認識して傾き・歪みを補正したり、不要部分をトリミングしたりといった処理を自動で行ってくれるのが特徴で、画像内のテキストを認識してファイルへ埋め込むOCR機能も備えていた。この機能はAndroid向け「OneNote」アプリにも統合されている。
同社が後継として推奨しているアプリは、「Microsoft 365 Copilot」(旧称「Microsoft 365」アプリ)モバイルアプリだ。このアプリにも「Microsoft Lens」に相当するスキャン機能が内蔵されており、紙の書類をデジタルデータとして取り込むことができる。
ただし、以下の機能は備えていないので注意したい。
- 「Microsoft Lens」でローカル保存したスキャンへのアクセス。クラウド保存ならばアクセス可能
- スキャンしたファイルを「OneNote」、「Word」または「PowerPoint」に直接保存する
- 名刺をスキャンして「OneNote」に保存する
- 読み上げ
- 読字補助ツール「Immersive Reader」との統合