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Microsoft、「赤」を見直す ~「Word」「PowerPoint」「Outlook」「OneNote」で

コントラスト比を少し上げてアクセシビリティを改善

公式ブログにおけるアナウンス

 米Microsoftは9月25日(現地時間)、「Microsoft 365」アプリ(Office)標準の「赤」フォントカラーを変更すると発表した。

 赤は「Microsoft 365」アプリでもっとも頻繁に利用されるフォントカラーで、たとえば「Word」でテキストを強調したり、「PowerPoint」でスライドのテキストを目立たせるときに用いられる。しかし、これまで「Microsoft 365」アプリで用意されていた標準の赤(RGBで表すと255,0,0)は、「Accessibility Guidelines」(WCAG)で定められている標準カラーコントラスト要件を満たしていなかったという。

 そこで、今までよりも少し濃い色(RGB 238,0,0)に調整されることになった。これでWCAG基準を満たすのに十分なコントラスト比が得られるようになる。たいした違いに思われないかもしれないが、弱視や色覚障害のある人にとっては、コントラストが大きい方が読みやすくなる。

新旧の赤。新しい方は少し濃く、暗く見える

 この変更は「Word」、「PowerPoint」、「Outlook」、および「OneNote」で実施される。デスクトップ版アプリの場合、以下のバージョンで利用可能だ。

  • Windows:バージョン 2411(Build 18324.20012)以降。
  • Mac:バージョン16.92(Build 24120731)以降