Windows Insider Preview
「OneDrive」ファイルの[共有]で取得した公開リンクを[共有]する隠しパネル? とにかくテスト開始
最近の「OneDrive」と「Windows Share」の関係は複雑
2025年7月3日 07:45
このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。
最近の「OneDrive」と「Windows Share」の関係は複雑だ。たとえば、同じデスクトップファイルの[共有]コマンドを実行しても結果が異なることがある。
まずデスクトップを「OneDrive」と同期(バックアップ)して いない 場合、デスクトップのファイルを右クリックして[共有]コマンドを利用すると、見慣れた「Windows Share」ダイアログが現れる。そのままファイルをメールへ送信したり、SNSへ投稿したり、他のアプリへ送ることが可能だ。
しかし、デスクトップが「OneDrive」と同期されていると、[共有]コマンドで表示されるのは「OneDrive」の共有リンクダイアログだ。ここでは共有先を限定したリンクを生成してメールで送信したり、リンクさえ知っていればだれでもアクセスできる公開リンクを取得できる。後者の場合、取得したリンクを相手へ伝えるにはクリップボードへコピーし、他のアプリへ貼り付けて送るなど、ひと手間多くかかってしまう。
デスクトップを「OneDrive」バックアップしていると、ファイルだけでなくフォルダーも“共有”できるといったメリットはあるが、そうでない場合は[共有]コマンドが現れない点も混乱を呼ぶ。また、「OneDrive」の共有リンクダイアログでは、日本語ファイル名が文字化けしてしまうのも問題だ。
そうした問題はひとまず置いておくとしても、「OneDrive」公開リンクを取得しても共有にもうひと手間かかってしまう点は不便で、早急になんとかしたいものだ。
そのためかどうか、「Windows 11 Insider Preview」ビルド(Dev/Betaチャネル)では、公開リンクをクリップボードへコピーした場合に、そのリンクを共有するための追加パネルを表示する機能がテスト中だ。[リンクのコピー]ボタンをクリックすると、隠されていた「Windows Share」パネルが現れ、取得したリンクを通常の「Windows Share」の場合と同じように、ほかのユーザーやアプリへ送ることができる。
なお、この機能は今のところ欧州経済領域(EEA)圏外で、かつ「Microsoft アカウント」でサインインしているユーザーしか利用できない。