Windows Insider Preview
説明付きでわかりやすくなった「スナップ ポップアップ」「スナップ バー」が提供開始
あらかじめ決められたレイアウトでアプリウィンドウを素早く並べる便利機能
2025年7月24日 06:45
このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

「Windows 11 バージョン 24H2」の2025年7月非セキュリティプレビュー更新プログラム「KB5062660」以降、ウィンドウスナップの改善が段階的に展開されるとのこと。以前から複数のデザインがテストされていたが、下記で紹介するデザインで確定の上、数カ月以内に製品版OSでも提供される。
Windows 10/11には、あらかじめ決められたレイアウトでアプリウィンドウを素早く並べる「スナップ」(Snap)という操作があり、マウスやタッチによるウィンドウのドラッグやキーボードショートカットで簡単に利用できる。また、スナップ操作を支援するために「スナップ ポップアップ」や「スナップ バー」といった支援機能も用意されている。
「スナップ ポップアップ」 はウィンドウの最大化ボタンへマウスオーバーすると表示されるパネルで、パネルに表示されるレイアウトをクリックするだけでウィンドウをそのレイアウトへ配置できる。並べて表示するアプリをAIが提案する機能もあるので、うまくいけばワンクリックで思い通りに複数のアプリをレイアウトできる。
また、この「スナップ ポップアップ」は[Windows]+[Z]キーでもアクセスが可能。キーボードショートカットで起動した場合はレイアウトに数字が割り当てられ、そのキーを押せばレイアウトが確定する。そのため、キーボード操作だけで自在にアプリをデスクトップに配置できて便利だ。
一方の 「スナップ バー」 はアプリウィンドウをデスクトップ上部へドラッグしたときに現れるバーで、バーに表示されるレイアウトへウィンドウをドラッグすれば、その通りにデスクトップへ配置される。マウスでも利用できるが、タッチパネルでより効果を発揮するユーザーインターフェイス(UI)だ。
「スナップ ポップアップ」や「スナップ バー」を使いこなせば、デスクトップへのウィンドウ配置を大きく効率化することが可能。しかし、これまではUIに十分な説明がなく、意図せず表示されて入門者を戸惑わせたり、UIの意図が十分に伝わらず活用されないといった問題があった。
そこで「KB5062660」では、「スナップ ポップアップ」や「スナップ バー」に機能を説明するインラインメッセージが追加される。スナップのショートカットキーが [Windows]+[Z]キー であることも示されるので、余裕があれば覚えてウィンドウレイアウトの効率を上げていきたい。