ニュース
Microsoft、Windows 10/11の2025年7月プレビューパッチをリリース、AIや検索の新機能を一足先に利用可能
「KB5062660」「KB5062663」「KB5062649」の提供が開始
2025年7月23日 10:02
米Microsoftは7月22日(現地時間)、Windowsの2025年7月非セキュリティプレビュー更新プログラムをリリースした。現在、以下のパッチがオプションとして利用できる。
- Windows 11 バージョン 24H2:KB5062660
- Windows 11 バージョン 23H2:KB5062663
- Windows 11 バージョン 22H2:KB5062663
- Windows 10 バージョン 22H2:KB5062649
「KB5062660」(Windows 11 バージョン 24H2)におけるハイライトは、以下の通り。段階的に展開される機能もあるため、パッチを適用してもすぐに利用できるようになるとは限らない点には注意したい。
- 「Copilot+ PC」のAI検索機能「リコール」(Recall)を欧州経済領域(EEA)にも展開。[プライバシーとセキュリティ]-[リコールとスナップショット]-[詳細設定]設定ページにリセットコマンドを追加し、ボタンを追加してすべてのスナップショットを削除して設定を既定に戻せるようになった
- デスクトップをAIが読み取ってさまざまなアクションにつなげることのできる「Click to Do」に、リーディングコーチ(Reading Coach)のアクションが追加。読解力と発音の向上を支援してもらえる。別途「Reading Coach」アプリのインストールが必要
- 「Copilot in Word」で下書きをする「Click to Do」アクション。「Microsoft 365 Copilot」サブスクリプションが必要
- 「設定」アプリにAI検索エージェントを追加。まずはSnapdragon搭載の「Copilot+ PC」に展開され、AMD/Intel搭載PCでは後日サポートされる。現在、メインの表示言語が英語に設定されている環境でのみ利用可能。それ以外の環境でも「設定」の検索ボックスをタイトルバーに移設するなどの変更が加えられる
- 2つに分断された「Windows Search」設定が一つに
なお、今回リリースされたのは、米国時間来月第2火曜日に予定されている月例の更新プログラム(パッチチューズデー)に先駆けテストされるプレビューパッチ。セキュリティ関連の修正は含まれておらず、 適用は必須ではない(オプション提供) 。あくまでも新機能をいち早く試してみたいパワーユーザーや、組織で大量のデバイスを管理しており、自社環境への影響を事前にテストしたいIT管理者向けだ。一般のユーザーは来月のパッチチューズデーを待っても問題はないだろう。