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Oracle、「Windows on Arm」をネイティブサポートした「VirtualBox 7.2」を公開

ユーザーインターフェイスもアップデートされたメジャーリリース

Oracle、「Oracle VM VirtualBox 7.2」を公開

 米Oracleは8月14日(現地時間)、「Oracle VM VirtualBox 7.2」を公開した。2024年9月リリースの「VirtualBox 7.1」に続くメジャーバージョンアップと位置付けられている。

 「VirtualBox」は、x64ハードウェアで仮想マシンを複数作成・実行できるソフト。ホストOSのUSBデバイスをゲストOS(仮想マシン:VM)から利用したり、スクリプト言語「Python」などで「VirtualBox」をコントロールすることもできる。オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応アプリで(ライセンスは「GPL v3」)、現在「download.virtualbox.org」から無償でダウンロード可能。Windows/Mac/Linux/Solarisが公式にサポートされている。

 「VirtualBox 7.2」の目玉は、「Windows on Arm」をネイティブサポートしたこと。ARM64アーキテクチャーのCPUを搭載するPCで「VirtualBox」がネイティブ動作するだけでなく、ARM64版「Windows 11」をゲストOSとして追加し、VMを作成できる。2Dモードと3Dモードを備えたWDDMグラフィックスドライバーや、共有フォルダー機能も提供される。

「Windows on Arm」をネイティブサポート

 また、GUIもアップデートされた。これまでグローバルツールとVMツールはハンバーガーメニュー(横三本線のアイコンをクリックすると現れるメニュー)スタイルで提供されていたが、グローバルツールは画面左端の垂直ツールバー、VMツールはメイン画面上部の水平ツールバーとなった。

 そのほかにも、「Linux 6.17」カーネルを初期サポート。Windows/x64環境では仮想化エンジンでCPU拡張命令「x86-64-v3」(AVX/AVX2などを含む)に対応するなど、多くの機能改善が行われている。NVMeストレージコントローラーのエミュレーション処理も、オープンソースの基本パッケージに含まれるようになった。

ソフトウェア情報

「Oracle VM VirtualBox」Windows版
【著作権者】
Oracle Corporation and/or its affiliates
【対応OS】
64bit版を含むWindows 8.1/Server 2012以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
7.2.0(25/08/14)