レビュー
タスクバーをすっきりと! 余計なアプリをタスクトレイに格納するツール「Trayy」
最小化・閉じたらタスクトレイに、アプリでタスクバーがあふれない
2025年8月14日 16:20

「Trayy」は、指定したアプリをタスクバーではなくタスクトレイに収納してくれるユーティリティ。「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「AGPL-3.0」(寄付歓迎)。Windows 10/11に対応しており、「GitHub」のリリースページから無償でダウンロードできる。
本ソフトは、タスクバーにアプリボタンがあふれて使いにくくなるのを防止してくれるツール。タスクトレイに常駐し、あらかじめ登録したアプリを閉じたり、最小化した場合に、それをタスクトレイに格納してくれる。格納したアプリをタスクバーに表示しないようにするオプションもあるので、ちょっとしたアプリをどんどんタスクトレイに放り込んで、タスクバーをすっきりと保つことができるというわけだ。
この手のアプリは昔からあり、本ソフトも「RBTray」というアプリにヒントを得て開発されているが、残念ながら最近はメンテナンスされていないようだ。今でも活発に開発が継続されており、PWA(プログレッシブ Web アプリ)など最近のアプリのことも考慮してくれている「Trayy」は貴重といえる。
利用するにはまず、「Trayy」を起動してタスクトレイの右クリックメニューからアプリリストへアクセスする(「Trayy」のトレイアイコンをクリックしてもよい)。このアプリリストにタスクトレイへ送りたいアプリを登録して[Save]ボタンを押すと、「Trayy」はアプリを監視し、該当するアプリの終了や最小化を検知してタスクトレイへアイコン化する。
アプリの登録は、2種類用意されている。ネイティブアプリだけでなく、Webアプリの登録も可能だ。
- プロセス名:たとえば「Notepad」を登録すると、メモ帳(Notepad.exe)がタスクトレイに送られる
- Webブラウザーのタイトル部分一致:Webアプリなどはこの方法で登録できる
- アプリ名+アスタリスク:「Thunderbird」など一部「Trayy」との相性が悪いアプリはアプリ名の最後にアスタリスクを追加することで対応が可能(Thunderbird*)
「UWP」(ユニバーサル Windows プラットフォーム)は未対応だが、「Trayy」のせいでウィンドウを閉じられなくなるといったトラブルがあれば、報告次第で修正されるようだ。
なお、アプリリストの上にあるオプションの意味は以下の通り。
- Send to Tray also when Closed:アプリを閉じたときにタスクトレイへアイコン化する(既定有効)。無効化すると、アプリはそのまま閉じる
- Do not show on Taskbar:既定無効。有効化すると、トレイアイコン化したアプリはタスクバーに表示されなくなる
後者のオプションは既定無効だが、タスクバーがすっきりするので是非お勧めしたい。
また、本ソフトはインストール不要で利用できるポータブルアプリになっている。機能を簡素に保つためか、スタートアップへの登録をサポートしていないので、日常的に利用する場合は手動で登録するとよい。手順は以下の通りだ。
- [Windows]+[R]キーを押して[ファイル名を指定して実行]ダイアログを開く
- 「shell:Startup」と入力して[Enter]キーを押す
- スタートアップフォルダーが現れるので、「Trayy」へのショートカットファイルを置く。実行ファイル(Tavy.exe)を右ドラッグすれば、ドロップしたときにファイルメニューでショートカットの作成が選べる
ソフトウェア情報
- 「Trayy」
- 【著作権者】
- Alireza 氏
- 【対応OS】
- Windows 10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.02(25/07/13)