Windows Insider Preview

スマホでのファイル閲覧・編集の続きをワンクリックでWindows 11に引き継げるように

「クロス デバイス レジューム」が2025年5月プレビューパッチから順次ロールアウト

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

スマートフォンで行っていた「OneDrive」ファイルの閲覧・編集を、ワンクリックでPCから再開できるようにする機能「クロス デバイス レジューム」(Cross Device Resume)

 スマートフォンで行っていた「OneDrive」ファイルの閲覧・編集を、ワンクリックでPCから再開できるようにする機能「クロス デバイス レジューム」が、「Windows 11 バージョン 24H2」の2025年5月非セキュリティプレビュー更新プログラム「KB5058499」から展開されている。今後数カ月以内に製品版OSで利用可能となるだろう。

  「クロス デバイス レジューム」(Cross Device Resume) は、PCをロックしている間にスマホで閲覧・編集していた「OneDrive」ファイルを、ロックの解除後にデスクトップ通知(トースト)で受けとれるようにした機能だ。以下の種類のファイルに対応しており、スマホでの作業をPCで継続できる。

  • 「Word」ドキュメント
  • 「Excel」スプレッドシート
  • 「PowerPoint」プレゼンテーション
  • 「OneNote」ノートブック/ページ
  • PDFファイル

 トースト通知の対象となるのは、PCのロック中にスマホでアクセスされており、かつスマホでの最終アクセスがPCのロック解除から5分以内のファイル。通知をクリックするとWebブラウザーが起動し、「OneDrive」からWeb版「Office」でファイルが自動で開かれる。

 なお、この機能を利用するには以下の要件を満たす必要がある。

  • 個人の「Microsoft アカウント」で「OneDrive」にサインインしている(職場や学校のアカウントは未サポート)
  • スマートフォン(iOS/Android)とPCの両方で、同じ「Microsoft アカウント」にサインインしている

 また、本機能が煩わしい場合は「設定」アプリの[アプリ]-[再開]ページから無効化可能。この設定ページがない場合は、機能がサポートされていないOSバージョンを利用しているか、まだ機能の展開が完了していない。OSをアップグレードするか、しばらく待つとよいだろう。

「設定」アプリの[アプリ]-[再開]ページ
機能そのものを無効化したり、再開できるアプリを制御できる。現在対応しているのは「OneDrive」だけだが、今後増えるのかもしれない