Windows Insider Preview

30年以上前から存在する[Windows]+「R」ダイアログ、大刷新で高速化

ちょっとした新機能で使い勝手も向上!

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

30年以上前から存在する[ファイルを指定して実行](Run)ダイアログ。[Windows]+「R」キーを押すと現れるヤツ

 [Windows]+「R」キーを押すと現れる[ファイルを指定して実行](Run)ダイアログが、近いうちに刷新されるとのこと。デザインがカッコよくなるだけでなく、動作速度の改善や機能の拡充も行われているようです。

 新しい[実行]ダイアログは、「PowerToys」で開発が進められている新世代のコマンドランチャー「CmdPal」(PowerToys Run v2)がベースになっているとのこと。Windows 11で採用されている「Fluent」デザインシステムに準拠しており、ダークモードにも対応しています。

Windows 11で採用されている「Fluent」デザインシステムに準拠
ダークモードにも対応

 さらに、内部実装もモダンになっている模様。新しい[実行]ダイアログはC#/WinUI 3で構築されており――最近のモダンなOS同梱アプリと同じです――、「.NET Native AOT」で最適化されています。

 「Native AOT」(Ahead-Of-Time)は、一般のC#/.NETのようにコンパイラーで実行される中間言語(IL)コードへ変換するのではなく、ネイティブコードへ直接コンパイルする手法。動作時にILコードからネイティブコードへ変換する「JIT」コンパイル処理を省くことができ、C/C++アプリと同等の速度が期待できます。表示時間を実際に計測したところ、旧ダイアログが103ms(中央値)だったのに対し、新ダイアログは94ms(中央値)だったとのこと。わずかな改善ではありますが、数字以上にキビキビとした印象を受けます。

 このように、新しい[実行]ダイアログを開発するにあたっては、徹底したデータ収集が行われているそうで、その過程ではちょっと興味深いことも判明しています。

  • [参照]ボタンの利用頻度を調査したところ、ほとんど使っている人がいなかったことが明らかに。3500万人のサンプルでクリックしたユーザーはたったの0.0038% → 新ダイアログでは削除
  • クリップボードのリッチテキストから書式をはがすためだけに、このダイアログにテキストを貼り付けて、またコピーするユーザーが一定数いる

 また、よく使われる履歴機能のデザインをリフレッシュしてプログラムアイコンが表示されるようにしたり、「~¥」でホームディレクトリへアクセスできる機能が追加されているとのこと。

よく使われる履歴機能のデザインをリフレッシュ。プログラムアイコンが表示されるように

 一足早く試してみたい場合は、「Windows Insider Program」に参加して「Experimental」チャネルのビルドを購読し、[設定]アプリの[システム]-[詳細設定]ページで新しい実行ダイアログを有効化してみてください。

「Experimental」チャネルのビルドで[システム]-[詳細設定]設定ページにアクセス