Windows Insider Preview
Windows 11の音声入力が話者認識や雑音排除に対応、画面の色味を変える「screen tint」も
Microsoftの“本気”はアクセシビリティにも
2026年6月8日 16:29
このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。
米Microsoftは5月29日(現地時間)、「Windows 11」のアクセシビリティ機能の改善を公式ブログ「Windows Insider Blog」で発表した。音声入力やタッチ操作、画面のカスタマイズに関する機能強化で、「Windows 11 Insider Preview」ビルドで5月初めから順次展開されている。同社はOSの“作りこみ”に取り組んでいるが、アクセシビリティ機能でも手を抜かない構えだ。
音声入力をクリアにする「Voice Isolation」
まず、音声操作機能「音声アクセス」(Voice Access)が周囲の雑音に弱いというフィードバックに応え、「Voice Isolation」(音声分離)が組み込まれた。これで「音声アクセス」は以下の3つの音声品質を選べるようになる。
- Voice Isolation:他の話者やバックグラウンドの雑音をフィルタリング(初回利用時に後述するセットアップが必要)
- バックグラウンドの雑音のみを除去:タイピング音やドアを閉める音など、非音声をフィルター(セットアップ不要)
- フィルタリングなし
「Voice Isolation」を利用するには、ユーザーの声を認識させるセットアップ処理が必要。短いガイドに従って文章を読み上げると、「音声アクセス」はユーザーの声を学習し、それ以外の音――共有オフィス、オープンフロア、家族のいる自宅などで響く音――を除外できるようになる。
なお、この処理はすべてオンデバイス(端末内)で行われる。音声データが外部に送信されることはない。
スクリーンの色合いを見やすく調整する「screen tint」
視覚関連では、ディスプレイ全体に指定した色をオーバーレイ(重ねて表示)する「screen tint」が導入される。6色のプリセットカラーから好みのものを選び、濃さを自由に調整してスクリーンに適用することが可能で、まるで色付きのサングラスをかけたかのような見た目になる。既定の色合いでは見えにくかったり、目が疲れるといった場合に有効だろう。
ちなみに、Windows 11には「カラー フィルター」というアクセシビリティ機能もある。色覚異常を抱えるユーザー向けにデスクトップの色を調整するもので、グレースケール化や色の反転などが行える。
以上のアクセシビリティ機能は、以下のビルド以降で順次展開される。
そのほかの改善
そのほかにも、「Windows 11 Insider Preview」ビルドではさまざまなアクセシビリティ機能の改善が実施されている。
- HID点字ディスプレイへの対応:USB/Bluetoothで接続するだけで利用できるように。USB接続であれば、OSの初期セットアップ画面(OOBE)でも利用できる
- 「拡大鏡」(Magnifier)アプリがブラッシュアップ:設定フライアウトが「Fluent Design System」に準拠したルック&フィールに。細かい使い勝手も見直し
- 高精度タッチパッド向けのジェスチャー関連の設定を「設定」アプリに追加
・自動スクロール
・ジェスチャ速度の調整
・加速スクロール
・1本指スクロールのサポート(オプション)
これらはいずれもフィードバックが継続的に寄せられていた分野とのこと。同社は少しずつ改善を進め、操作の引っかかりを減らし、より多くの場面でWindows 11を使いやすくすることを目指すとしている。

























