Windows Insider Preview

問題児はクラウドから巻き戻し、Windowsドライバーの品質改善「Driver Quality Initiative」

ベンダーやエンドユーザーに手をかけさせず、デバイスの信頼性を維持

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

Windowsドライバーの品質を改善する取り組み「DQI」

 米Microsoftは5月の「WinHEC 2026」より、Windowsドライバーの品質を改善する取り組み「Driver Quality Initiative」(DQI)を進めている。包括的な施策で、ドライバーの品質・信頼性・セキュリティの向上を狙う。

 ドライバーはWindows OSとシリコン(半導体)、コンポーネント、周辺機器を結びつける重要な存在だ。このクオリティが十分でないと、システム全体のパフォーマンス低下やブラックスクリーンエラー(BSOD)エラーに繋がることがある。Windowsプラットフォームでは何千ものパートナーが、何万にもおよぶアクティブなドライバーファミリーを開発しているが、これらの品質を高めることがWindowsの信頼性向上に不可欠だ。

 そこで、同社は「Driver Quality Initiative」を導入し、パートナーエコシステムと連携しながら、ドライバーの品質を向上させる取り組みを進めている。

 なかでも注目は、「Cloud Initiated Driver Recovery」という仕組みだ。これは「Windows Update」を通じて配布されたドライバーのうち、品質に問題があると判断されたドライバーをクラウド側から自動的にロールバック(復旧)できる仕組み。エンドユーザーの手動対応を待たずに、問題のあるドライバーを以前の良好なバージョンへ置き換えることができる。ハードウェアベンダーによる対応も不要だが、品質問題でドライバーがロールバックされたことはベンダーに通知される。

 「Windows 11 Insider Preview」ビルドの5月アップデートでは、この仕組みがさらに改善されているとのこと。同社は問題を早期に発見し、対象デバイスへ正確に通知し、必要に応じて自動復旧することで、デバイスの障害を減らして長期的に信頼性を維持するとしている。